08/12/19 08:39:14
>>875
疫学的調査、つまり多数の使用者について合併症の発生率を調べた結果では、
視力低下につながりかねない合併症、すなわち細菌性角膜炎の発症率については、
シリコーンハイドロゲルレンズといえども、連続装用すると終日装用ソフトの5倍程度になることが
示されています。ただし、重症例に限れば、従来素材のソフトを連続装用した場合に比べて、
発症率は1/5程度になるとも言われています。(終日装用=就寝時には外す使用方法)
しかし、細菌性角膜炎はレンズ自体の性能ではなく、ほとんどはレンズケアの不良、
即ち使用者側が間違った扱いをすることで発生しています。正しい使用方法を守った場合、
シリコーンハイドロゲルレンズに変えることによって、連続装用であっても充血や乾燥感が
減少することも報告されています。臨床試験レベルのきっちりした患者選択、管理指導を行った場合、
シリコーンハイドロゲル連続装用の方がハードレンズの終日装用より安全だったというデータすらあります。
つまり、次のようなことが言えるでしょう。
レンズケアが完璧 → シリコーンハイドロゲルの連続装用の方がワンデーよりいいかもしれない。
レンズケアが完璧でない → ワンデーの方がいいが、連続装用するなら従来素材よりシリコーンがまし。