09/12/26 02:17:13 ri4kWa4f0
そして、そうした傷は、病気の症状が消失するのと同時に消える。松沢によれば、治癒する時には、
扁桃核に接する海馬にある神経幹細胞が増生し、傷を埋めたり、修復したりするそうだ。
「ほとんどすべての人が適切な治療によって治癒することがわかってきている」という。
扁桃核に傷がつく原因については、「いじめを受けるなどの要因で、脳内の神経伝達物質の
ドーパミンとセロトニンのバランスが崩れるせい」と松沢はみる。
精神の安定や睡眠にかかわるセロトニンが減少し、快感や運動調節に関係するドーパミン
が過剰になって毒性が現れるからではないか、とする。
好き嫌いなどの情動に関係する扁桃核のことを、松沢は「愛の神経核」と呼ぶ。
扁桃核に傷がつくと「愛が憎しみに変わる。さらに記憶認識系、
意志行動系などおよそ心身のあらゆることに影響を与える」。
近年、技術開発と研究の進化が、それまでブラックボックスだった生きている人間の脳の内部を明らかにしつつある。
そして、目には見えないと思われてきた、いじめによる「心の傷」までも。
松沢は、念を押すように繰り返した。「いじめは、脳を壊す。
だから、いじめは犯罪行為、れっきとした傷害罪なんです」
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なんとも不思議な話。極限のストレスで傷がつくということでしょうか。子供だったらありえない話ではないような気もしますね。
もしかすると家庭環境だとか、親の愛情の屈折とかで人格障害などを発症した場合も、脳のどこかが傷ついているのかもしれません。
うつや統合失調症でも傷がつき、それが画像によって診断でき、更には治療までできるというのはにわかには信じがたい話ですが、興味はありますね。
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