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三笠フーズによる事故米転売問題で、鹿児島県酒造協同組合(113社)は16日、農林水産省
の検査体制の不備で事故米が流通した結果、風評被害で損害を被ったなどとして、国を相手取り
損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。
組合の吉野馨・専務理事によると、農水省が三笠フーズの倉庫で定期検査を行う際、事前に
検査日を連絡するなどして三笠フーズ側に転売隠しを許したことが、一連の報道により、明らか
になったとしている。組合には、問題が発覚した今月上旬以降、「もう鹿児島の焼酎は飲まない」
などの苦情や問い合わせなどの電話が100件以上にのぼっている。国の調査で流通ルートなど
が確定し次第、弁護士に相談、賠償額などを検討するという。三笠フーズに対しての損害賠償
請求訴訟も検討している。
同県内では、組合加盟の酒造会社3社が三笠フーズの事故米をこうじ用に仕入れており、焼酎
造りに使った可能性が出ている。
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