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環境省は来年度から、飼い主が都合で飼えなくなり行政が引き取った犬や猫の新たな
飼い主探しを進めるため、全国的な施設整備事業に乗り出す。
毎年30万匹を超える犬猫が殺処分されている現状を改善するのがねらいで、収容
スペースの拡充や環境整備のほか、飼育希望者との交流の場づくりなどにも補助する
方針だ。
新たな飼い主を探すには、予防接種や病気の有無などを確認する必要があるが、これ
までの施設は多数の動物の収容を想定していないため狭く環境が悪かったり、老朽化し
ていたりして機能が果たしきれない場合が多かった。これまでもワクチン接種やエサ代
などを補助してきたが、抜本対策にはハード面の整備が欠かせないと判断。都道府県や
政令市に年間約10か所、2017年までに90か所を整備し、9年間で殺処分数の半減を
めざす。
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