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[ボーパール(インド) 10日 ロイター]
インド中部マディヤプラディシュ州で16歳の少女が10日、欧州で行われる素粒子加速装置を使った
「ビッグバン」実験によって地球が終わりを迎えるとの報道にショックを受けて自殺した。
少女の父親が語った。警察によると、少女は農薬を飲んで自殺を図り、病院に運び込まれたが後に死亡した。
父親は地元テレビ局に対し「娘は過去2日、私やほかの身内に9月10日で世界が終わることについて
質問をしていた」と話している。
インドのニュース番組はここ2日ほど、スイス・フランス国境の地下に設置された素粒子加速装置による実験で、
世界が破滅するかどうかの議論を多く放送していた。大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は10日に運転を開始。
円周27キロのトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を
再現することが期待されているが、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまう
との懸念も一部で出ていた。