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世界キリスト教情報 2008年10月20日
◎全インド・キリスト教協議会がテロ非難声明
【CJC=東京】インドのキリスト教共同体は、「銃、剣、火災、略奪という試練に直面している。
これはキリスト教が最初に広まった国の一つであるインド2000年の歴史の中で最悪の危機だ」と
全インド・キリスト教協議会(AICC)の共同声明が指摘している。米国のキリスト教専門ASSIST通信が報じた。
ジョセフ・デスーザ議長とジョン・ダヤル総幹事によって作成された声明は、「世界ヒンズー協議会(VHP)
とその青年組織『バイランダル』などの残虐なギャング集団による暴力が8月24日の発生以来、45日も続いているオリッサ州は、キリスト者に対する民族浄化」という。
デスーザ議長とダヤル総幹事は、オリッサ州でキリスト者への民族浄化を、同州の政党
『ビジュ・ジャナタ・ダル』と人民党(BJP)連立政権が阻止出来なかったと指摘、
「これまで300の村でキリスト者が浄化され、キャンプにいる難民約1万7000人は、
ヒンズー教徒になれば家に戻れる、と言われている。家屋4000戸以上、教会100カ所以上が焼かれ、
3万人以上、その半数以上は子どもが森林に隠れているか、"内部難民"(IDP)として扱われている。
生きながら焼かれるなど虐殺された人も50人を超えた」と述べている。
修道女を始め、多数に性的暴行を受けた女性は数え切れない。2007年12月にオリッサ州で
広範囲に発生した暴力事件の際にも性的暴行が行われたとされている。
「実際的には、オリッサ州は、法令主義が行われ、憲法が有効なインドの一部ではないようだ」と声明は指摘する。
暴力は、人民党(BJP)が支配しているカルナータカ、チャッティースガル、マディヤプラデーシュ、
ウッタラーカンドの諸州に広がった。暴力行為はそれ以外のジャールカンド、タミル・ナードゥ、
アーンドラ・プラデーシュ、デリー州に広がり、教会が破壊されたり、聖職者が襲われ、殺害される例も出ている。