09/03/05 19:20:33
『監視国家―東ドイツ秘密警察(シュタージ)に引き裂かれた絆 』
すくなくともある時代のある国家では現実にいわゆる集団ストーキングが
存在したことを証言するレポート。賞もとっている。
なぜ一般市民に至る大規模な監視が可能であったかの理由については同じ
市民の中に多数の協力者の存在があったことを明らかにしている。
また外国人の恋人がいたというだけで対象者にされ就職の機会から
なにから妨害され生活を破壊されたある女性の言葉は重たい。これは
特別な人間でなくとも集団ストーキングの被害にあうことの証左にも
なっている。(実際同書に登場するのは一般市民が多い)
現在、旧東ドイツ市民は監視によって引き出された驚くほど細かい
自分の個人情報を公開されている資料で知ることができるそうだ。
解説では同じ共産党独裁国家の中国・北朝鮮でも、崩壊後に驚愕の
事実が詳らかになるでろうと予見。また市民の間に「垣根」を
作ったのはひとりひとりの小さな優越感、嫉妬、憎しみなどであるとも。
巻末には豊富な証拠資料が載せられ、なかでも「対象者を解消できない葛藤に
追い込み」人間破壊させることが目的であるとする「指令」と呼ばれる
公開文書は目をひく。
集団ストーカー被害関係者にとって必読と思います。
では被害者のみなさん、お互い苦しみから救われるよう祈っています。