09/04/18 21:56:45 Nj2kPXYN
シラカバの材のほうは直ぐ腐ってボロボロになるから
薪にするか割り箸くらいの用途しかないが、皮は腐りにくくて長持ちする。
古代のロシアでシラカバの皮に書かれた文書が、今でも残っている。
春先、芽を吹く直前のシラカバの幹に傷をつけると、大量の樹液が噴きだす。
アイヌ民族はこのシラカバの樹液を「タッニ・ワッカ」と呼び、春先に水場が無い場所で野営する際は
この樹液を炊事用の水としたという。
そしてシラカバの生皮をはいで曲げ、「ヤラニマ」という火にもかけられる器を作っていた。
水さえ張っていれば、火にかけても燃えることは無い。
だからシラカバさえあれば、ナイフの一本と火起こし道具で生きていけるとも言える。
現在でも北海道やロシアで、シラカバの樹液をもとにした健康飲料が売られているらしい。