09/12/09 01:27:09 PMozcSGz
淀川さんの監督評は複雑だな。ゴダールなんか「ヴィスコンティが神様ならゴダールは悪魔」
「映画を破壊した大犯罪人」「映画を手段にしている論説家」と攻撃しつつ、
それでも「ゴダールが好きで嫌いで」「澄みきっている映画」「ゴダール以外、作れぬ映画」と賞賛する。
ペキンパーに対しても「何て汚い映画」と罵りながら、一方で高い評価もしている。
『戦争のはらわた』と『西部戦線異常なし』を「最も醜い、最も美しい」戦争映画史上最高の二本に挙げた。
つまり汚い映画を汚さ故に評価してもいた。
『ゲッタウェイ』に至っては「映画の教科書。何十回でも観るべき」とまで言っている。