09/07/30 21:41:25
エンタルピ(全熱)=温度(顕熱)+湿度(潜熱)。
夏の蒸し暑さ=温度+湿度。
温度か湿度かどちらかを下げればエンタルピが小さくなるから涼しいと感じるが、
温度を下げて湿度を上げてもエンタルピは一定なので涼しくはならない。
気化熱=液体(水)が気体(水蒸気)へと状態変化するときに、周囲から奪う顕熱のこと。
その顕熱は潜熱として水蒸気へと移動し、湿度を上げただけ。
全体としてエンタルピは一定。
南の島で素焼きのカメに水を入れて風にさらせば、カメの中の水は冷えるが、周囲の湿度は上がる。
カメの中の水のエンタルピは小さくなるが、カメの外のエンタルピは大きくなる。
全体としてエンタルピは一定。
40℃ちかい真夏日にはアスファルトは60℃に達する。
そこに20℃の水を撒けば、冷たい水の顕熱分と、気化熱によって
アスファルトの温度は下がるが、周辺の湿度は上がる。
エンタルピとしては、水の顕熱分下がるだけ。
周囲温度と同じ水温の水を撒いた場合は周囲のエンタルピは一定。
むしろアスファルトの温度が下がった分、周辺空気のエンタルピは大きくなる。
空調の設計やる人でも、これをちゃんと理解してない人がほとんどですね。
そろそろ温度だの湿度だの別々に考えるのではなく、一般人もエンタルピで考えましょう。