10/03/06 00:51:32 HL3DVAQs
>>337
アトムさんとちょっと見解が違うのは
ソシュールはラングについては3種類、パロールについても
2種類あると考えています。
簡単言えば、それぞれ静的・動的な部分を併せ持つということ。
そして、
そのまた背後に ランガージュlangageという壮大な恣意的体系の
存在を考えていました。
人間以外の動物の本能は、それぞれの生関与性をもつ「身分け構造」の基盤。
本能が壊れた(といって消滅したわけではありません)人間の世界認知は
「言葉分け構造」
ソシュールは「言分け構造」の非実体性、基盤を持たない脆弱な恣意性に気づき、
一人だけ震撼して謎の沈黙にはいってしまった、と私は想像しています。
ただ、天の配剤から1907年から4年間わずか20名ちょっとの学生を相手に
本当に仕方なしに「一般言語学」を講じた・・・そしてそれは大げさに言えば
人類の知的財産だと私めは思っています。