09/04/18 13:27:33 Db1mumre
つたの絡まる峠で 茨を払った日
苦労多かりし あの頃の 思い出を辿れば
忘れたい友の顔が 一人一人 うかぶ
重いリュックを背負って 登った山道
秋の日の多摩動の 象とキリンの匂い
枯葉の舞う校舎 キャン多摩時代
惜別の歌にひとり 残されて気づいた
何の 就職もせずに 世渡りもできずに
胸の中に秘めていた ローへのあこがれは
いつも はかなく破れて 一人飲んだ自棄酒
ミカン箱に目をやれば あの頃読んだ六法
過ぎし日よ僻地の キャン多摩時代
篝火の火に輝く 煙突をみつめて
白い壁に背を向けて うつむいていた友
そのうつろな人生を 兄のように案じ
いつの日かかなえかしと 願った合格
隋道と けものみち 単線駅のホーム
砂を噛むようなあの頃 キャン多摩時代