08/03/21 09:09:41 jLkeAZCc
>>51
お返事が遅くなりました。
男は仕事、女は家庭、というのは、そもそも「仕事」に家事を入れていないわけですが、
家事は困難な仕事ですから、仕事の定義から考え直す必要があります。
「結婚生活=パートナーシップに基づく共同生活」とするなら、
仕事の分担は対等の立場で決められることになりますが、
そのときに旧習を二人とも肯定しているのでないかぎり、
理性的な話し合いによって分担が合意されないと結婚生活は破綻します。
それから、全然違う視点で、そもそも「男は外で仕事、女は家庭」といった
素朴な性別役割分業観は、社会経済的産物に過ぎません。
言い換えれば、生物学的必然でも歴史的アプリオリでもないということです。
高度成長下の戦後日本経済は、雇用が安定し、しかも拡大経済でしたから、
会社勤務であれ家事であれ、夫婦のどちらかが一方に専従したほうが
熟練による効率がよかったというだけです。
だから多くの家庭で特段の不満もなくやってこれたのです。
現在のように内需の低い雇用不安を抱えた経済状況では、
家計収入が夫婦の一方に集中するのはリスクが大きすぎて賢明ではありませんし、
そもそも収入が少なすぎます。
ですから、人権論的な論理においても、経済上の現実からしても、
もはや男女雇用の均等は不可避です。