新型インフルエンザのニュースを淡々と貼るスレ15at INFECTION
新型インフルエンザのニュースを淡々と貼るスレ15 - 暇つぶし2ch264:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 23:30:49 DVMFWTPm
国立感染症研究所 感染情報センター (掲載日 2010/1/12)
■<速報>2009/10シーズン、新型インフルエンザウイルス遺伝子と同時に検出されたB型インフルエンザウイルス―堺市 -1

堺市基幹定点において、2009年11月18日(第47週)にインフルエンザ迅速検査でB型インフルエンザと判定された患者(症例1)検体から
リアルタイムRT-PCR法で新型インフルエンザ遺伝子が検出され、同時にB型インフルエンザウイルス・山形系統株、が分離された。この
症例は大阪府内において、2009/10シーズンの季節性インフルエンザでは初めての分離例である。新型インフルエンザウイルスとB型
インフルエンザウイルスの重感染の可能性が考えられた。また、12月18日第51週の検体(症例2)でも新型インフルエンザウイルスと
同時にB型インフルエンザの反応もみられたがウイルス分離は不可能であり、最終的にはB型インフルエンザとの結論に至らなかった。
これらの症例の報告とともに検査結果の判読についての一考察を報告する。

症例1:堺市北区在住 4歳 男児 川崎病既往
家庭内感染:なし
臨床経過:2009年10月24日、朝37.5℃であったが、夕方に38.5℃に上昇、近医を受診し、感冒との診断を受けた。25日には37~38℃の
発熱が持続し、咳嗽が増強した。26日には解熱したが、27日夕方より39℃の発熱を認め、28日に基幹定点病院を受診した。熱は37.2℃で、
咽頭発赤なく、呼吸音清明で、インフルエンザ迅速検査陰性、WBC 4,410/μl、CRP 2.3 mg/dlで、鎮咳剤のみの投与を受けた。11月2日、
37.2℃までの発熱があり、咳嗽は持続していたが症状は軽減していた。9日には咳嗽持続するため、再度基幹定点病院を受診した。咽頭
発赤なく、呼吸音清明であったが、10日より微熱が出現し、12日には咳嗽および鼻汁が出現し、発熱も認められた。16日に再受診した。
アデノウイルス迅速検査、RSウイルス迅速検査ともに陰性、咽頭発赤なく、呼吸音清明で、鎮咳剤の処方を受けた。17日早朝より39.3℃の
発熱があり18日再度受診し、39.6℃の発熱、下痢を認め、咳嗽持続、鼻汁憎悪傾向であった。同日のインフルエンザ迅速検査でB型インフル
エンザと判定されたが、咽頭発赤はなく、心肺所見にも異常ないためオセルタミビルの内服を開始し、19日には解熱した。24日の再診時では、
咳嗽と軽度の鼻汁が認められたが、咽頭および心肺所見に異常は認められなかった。

インフルエンザ検査:11月18日に採取された咽頭ぬぐい液と鼻汁の混合1検体を用いた。
1) 新型インフルエンザ遺伝子検査
病原体検出マニュアルH1N1新型インフルエンザ(国立感染症研究所2009年11月ver.2)に従ってリアルタイムRT-PCR法による新型インフル
エンザ遺伝子検査を行った。A型インフルエンザ共通プライマーでは検出しなかったがswH1検出プライマーではCt(cycle threshold)値41.12で
立ち上がりは遅かった。しかし、コンベンショナルRT-PCR法にて得られた遺伝子産物の塩基配列を解析したところ、A/Narita(成田)/1/2009
(H1N1)pdmのHA遺伝子領域約350bpに99.1%の相同性が認められ、新型インフルエンザウイルス陽性と判定された。

2)ウイルス分離・同定検査
MDCK細胞にてウイルス分離を実施した。初代培養で4日目からCPEが観察され、0.75%ヒトO型赤血球を用いた赤血球凝集(HA)試験では
128倍を示した。そこで、ウイルス分離株について国立感染症研究所より配布された2009/10シーズン用インフルエンザウイルス同定キットを
用いて、赤血球凝集抑制(HI)試験により型別を行った。分離された株は抗B/Bangladesh/3333/2007血清(ホモ価2,560)に対しHI価1,280、
抗B/Brisbane/60/2008血清(同5,120)に対しHI価20を示し、抗A/California/7/2009(H1N1)pdm血清(同5,120)、抗A/Brisbane/59/2007(H1N1)
血清(同640)、抗A/Uruguay/716/2007(H3N2)血清(同1,280)ではいずれもHI価<10であった。また、2008/09シーズン用キットでは抗B/Brisbane/
3/2007血清(同10,240)に対しHI価640、抗B/Malaysia/2506/2004血清(同5,120)に対しHI価20であり、山形系統のB型インフルエンザウイルスと
判定されたが、新型インフルエンザウイルスは分離に至らなかった。

以上の結果から、新型インフルエンザウイルスと山形系統のB型インフルエンザウイルスの重感染と推測された。

つづく
URLリンク(idsc.nih.go.jp)



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