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【ニューヨーク=阿部伸哉】新型インフルエンザ感染が急速に広がっている
米ニューヨーク市で、学校の休校に慎重姿勢の市当局に対し、子どもの
感染を恐れる保護者が反発。20日には休校を求めて親がデモを起こすなど、
日本とは対照的な理由で混乱に発展している。
同市内ではクイーンズ区を中心に200人以上の感染が確認されており、20日現在、
26校が休校中。だが、欠席率が高いのに授業を続行している学校は多く、
市が休校決定基準を示していないことが問題に。保護者が自主的に子どもを休ませ、
欠席率がさらに高まる悪循環に陥っている。
ブルームバーグ市長は20日の記者会見で「子どもには教育を受ける権利がある」
「デイケア(託児)費用が払えない親もいる」と強調。休校については
「総合的な判断で決めている」と釈明に追われた。
市は、季節性インフルエンザで毎年、
市内で約1000人が死亡していることを挙げ
「新型での死者はこれまで1人だけ」と平静を呼びかけている。
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