09/05/30 17:03:38 pyETibeT
文部科学省「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」
新型インフルエンザ 研究最前線 3人のトップ科学者が語る
【講演】
鳥とヒトのインフルエンザ 北海道人獣共通感染症リサーチセンター 喜田 宏 教授
パンデミック・インフルエンザ 東京大学医科学研究所 河岡 義裕 教授
新型インフルエンザの脅威とその備え 東北大学大学院医学系研究科 押谷 仁 教授
[司会]
理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センター 永井 美之 センター長
URLリンク(www.mext.go.jp)
URLリンク(www.crnid.riken.jp)
URLリンク(www.crnid.riken.jp)
83:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/30 17:05:12 pyETibeT
河岡義裕『インフルエンザ危機(クライシス)』 p.103~
『インフルエンザウイルスは、新しい型が登場すると、それまで勢力を保っていたウイルスが
その座を奪われて消える特性をもっている。1918年に登場したH1N1亜型のスペイン風邪は、
大流行を起こしたあと世界中の人に免疫ができたため、1年後にはそれほど重い症状を引き
起こさないウイルスになった。しかしそののち40年ものあいだ、世界各地で流行をくりかえして
いた。
そのH1N1ウイルスが地上から消えてしまったのが1958年で、この年に出現したH2N2、
通称アジア風邪ウイルスによって、取ってかわられたのである。そしてH2N2ウイルスは、
11年後に誕生したH3N2のホンコン風邪ウイルスによって消えてしまった。
詳しいメカニズムはまだ分かっていないが、古い型と新しい型のウイルスが争うと、必ず新鮮
なウイルスが従来のウイルスを徹底的に駆逐するのである。ウイルスのこの動きを見ていると、
まるで人間社会のポスト争いを見るようで興味深い。
ところで過去に一度だけ、このポスト争いのメカニズムが狂ったことがある。1977年に、H1N1
ウイルスが再び現れたのだ。このウイルスを調べたところ、1918年に登場したスペイン風邪の
末裔として1950年代に流行していたウイルスと、遺伝子的にまったく同じものだった。つまり27年
もたってから再び現れたのである。しかし、ウイルス研究者の常識からすれば、こんなことは
あり得ない。インフルエンザウイルスは動物で感染していくうちにその形を変えていくので、昔
流行したものがそのまま同じ遺伝子で再登場することなど絶対に起こらないはずである。
私たち研究者のあいだでは、この現象についての意見は一致している。〝人為的なミス〟だ。
可能性として考えられることは二つある。
まず、「このウイルスを使ってワクチンの実験をしていた国から流出した」という説。もう一つは、
「どこかの国の研究者のフリーザーからもれた」というもの。いずれにしても、人為的にウイルス
が流出して広がったとしか考えられないのである。』
河岡義裕『インフルエンザ危機(クライシス)』 p.106~
『1977年に登場した復活バージョンのH1N1ウイルスも、やはり感染したのは主に
若い年齢層だった。普通のインフルエンザウイルスはすべての年齢層にまんべん
なく広がるが、このウイルスの場合、27歳以上の大人は子供のときにすでにスペイ
ン風邪やその子孫ウイルスに感染していたため、抗体ができていたのだ。この27年
前にかかったウイルスに対して抵抗性を示すという事実は、〝インフルエンザ生ワ
クチンは効く〟という根拠にもなっている。
生ワクチンとは、名称でも分かると思うが、病気を起こさないようにその毒性を弱め
生きたウイルスを用いたものだ。型が完璧に合う生ワクチンを使えば感染が避けら
れることが、確かめられたのだ。
ただし、ウイルスもしっかり生きのびる術をもっている。77年に復活したスペイン風邪
ウイルスは翌年から少しずつ変異し、今に至るまで存在している。この項でH1N1
ウイルスは今も流行をくり返していると書いたが、それがスペイン風邪の子孫なので
ある。』
84:「ウイルスの脅威から地球を守る」
09/05/30 17:11:37 pyETibeT
「高病原性鳥インフルエンザ対策に関する緊急調査研究」研究運営委員会において取りまとめられた研究の進捗状況について
平成16年3月24日 文部科学省
URLリンク(www.mext.go.jp)
「ウイルスの脅威から地球を守る」
パンデミック(世界的大流行)を起こさないための国としての対策を
ウイルス学者(東京大学感染症国際研究センター長)河岡義裕さん
URLリンク(www.jili.or.jp)
NBI対談 第5回 with 河岡義裕 Yoshihiro Kawaoka
東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ウイルス感染研究分野教授
URLリンク(www.nbi.ne.jp)
[PDF]鳥インフルエンザの予防・制圧に向けた戦略を北海道から世界へ発信する
URLリンク(www.hokuhoku.ne.jp)
従来の学問分野をこえた研究拠点
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター
URLリンク(kamuimintara.net)
恩師の梁川良先生をはじめ,北大獣医学部の諸先生には,母校にお招き下さり,
ご懇篤なご指導をいただきました。福見秀雄先生,水谷裕迪先生,杉浦昭先生,
保坂康弘先生,永井美之先生,Robert Webster博士には,研究を進める上で,
貴重なご助言と度々の激励を賜りました。
URLリンク(www.hokudai.ac.jp)
URLリンク(www.hokudai.ac.jp)
鳥とヒトのインフルエンザ
北海道大学大学院獣医学研究科 教授 喜田 宏
URLリンク(idsc.nih.go.jp)
新型インフルエンザウイルス出現のメカニズムと対策 喜田宏
(03/11/26 感染症分科会感染症部会新型インフルエンザ対策に関する検討小委員会第二回議事録)
URLリンク(www.mhlw.go.jp)
「A型インフルエンザウイルスの分布図」(出所:厚生労働省)
URLリンク(www.cabrain.net)
URLリンク(www.cabrain.net)
85:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/30 17:13:13 pyETibeT
私たち人類とインフルエンザウイルスとのつきあいは、
有史以前からつづいている。
インフルエンザの流行を最初に記録したのは、
〝医学の父〟と呼ばれる古代ギリシャ人ヒポクラテスだ。
以来、多くの研究者がインフルエンザウイルスと闘ってきたが、
いまだ撲滅には至っていない。
(河岡義裕『インフルエンザ危機 (クライシス)』 「はじめに」)
スレリンク(nougaku板:7番)
86:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/30 17:58:28 wpTtVyvJ
【厚生労働省のウソ】「A型インフルエンザウイルスの分布図」【人鳥獣「万能」感染(笑)】
《ウイルスの発生という自然現象に対し、何が何でも封じ込めるという
思想自体がおかしいのではないかとも思う。》
URLリンク(koibito.iza.ne.jp)
■「いつまで続く、新型インフルエンザ-パラノイア?(その2)-発想の転換を-」/J. Nakanisi Home Page
URLリンク(homepage3.nifty.com)
URLリンク(www.iza.ne.jp)
そもそもの間違いは、(指定感染症定義上)「新型」でないものを、わざわざ「新型」にしてしまったことだ。
なんとしてもそうしなきゃいけない何らかの事情でもあったのでしょうかね。それはともかくとして・・・。
《これ以上の感染拡大を防ぐためにはどうすればいいのか。その方法は一つしかない。》(笑)。
URLリンク(www.iza.ne.jp)
PCR検査はやればやるほど、いっぱい「陽性」がでてくるだろうね。「新型」ウイルスが、
もうざっくざっく常在化しちゃってるみたいよ。だってさ、A/H1N1型だろ?(笑)。
ほとんどを「陰性」結果にするには、検査の方式(プライマーとか)をいじるしかないな。
いちばん簡単なのは、できるだけPCR検査をやらないこと(笑)。
URLリンク(koibito.iza.ne.jp)