09/01/27 18:10:19 rs44xGie
A型インフルエンザウィルスの変異について、ちょっと整理してみました。
・A型インフルエンザウィルスは、本来は鳥のウィルス。
・自然界に、144種類存在していると言われる。
・それが、人に感染しやすく変異を起こしたのが、1918年に世界的パンデミックを引き起こしたスペイン風邪で、これは鳥のH1N1型ウィルスが人型に変異したもの。
・1957年以降は、スペイン風邪の子孫であるH1N1型と鳥のH2H2型が混ざり合い、人型のH2N2ウィルスが出現。アジア風邪を流行させる。
・1968年以降は、アジア風邪の子孫であるH2N2型と鳥のH3亜型ウィルスが混ざり合い、H3N2型が出現。香港風邪を流行させる。そして、その子孫が、現在のA香港型となっている。
・同じ動物(人や豚)に別々のウィルスが同時に感染することで、お互いの遺伝子を交換し、全く新しいウィルスが出現するわけだが、このように大規模な変異を起こすのはA型のみ。アジア風邪や香港風邪は、それにあたる。
・今恐れられているのは、大変毒性が強い鳥のH5N1型と、現在人間の間で流行している季節性インフルエンザウィルス(H3N2型やH1N1型)が同時に宿主に感染し、全く新しい新型インフルエンザが出現すること。
・インフルエンザウィルスの遺伝子は8本なので、混ざり合い方によって理論上256種類の新型ウィルスが出現しうる。
・例えば、H1N1型とH5N1型が混ざり合い、前者の感染力の強さと、後者の毒性の強さを併せ持ったタイプが出現するとしたら、人類にとっては脅威。
・しかしながら、ウィルスがどんな特性を獲得するかは、実際に混じり合うまでわからない。
こんなところでしょうか…。
誤りがあれば、ご指摘をよろしくお願いいたします。