09/03/30 02:43:22 8R7TLFnB
今回の事故は記事に台車付近とあるように、原因は駆動方式にあると思う。
ドイツの電車、特にベルリンSバーンでは、在来型から485系までは長年釣り掛け式を採用してきた。
ところが今の480系と481系は「ドゥルヒ・アントリープ」という日本にはない特殊な駆動方式となっている。
この駆動方式はベルリン市交通博物館にある実物展示によると、
モーターと車輪間の変位を、車輪面に大量に張り巡らしたコロのようなゴムリンクによって吸収する仕組みになっている。
また両者の変位による動作距離はモーター側の動軸が中空の車輪軸内に被さる形となっている。
これはやや日本のEF66にも似た構造とはなっているが、
要となる変位の吸収がEF66はあくまで釣り掛け式、ベルリンのは多極コロによるゴムリンク
という大きな違いがある。
ここまで書くと皆さんはピンとくると思うが、
ゴムといえば当然のことながら可燃物質である。
恐らく車両には不燃化処理は施されていると思われるが、しょせんはゴムである。
特に今回の481系は駅到着時の事故であるし、これまでの480系の事故も皆、駅での事故である。
つまり減速によるブレーキ操作での加熱が一連の火災の原因ではないかと思うのである。
もちろんこれは私の私見であるが。
ということでこれに対してドイツ当局はどう出るかが興味深い。
事故の少ない485系の実績を評価して釣り掛け式に回帰するか。
はたまた21世紀になって他都市に導入が進む423系・425系のように
日本のJR東日本との技術提携によって採用されたカルダン駆動に移行していくのか??
今後のベルリンの動向がとっても気になるところである。
ちなみに最新481系も既にデビュー後13年、480系に至っては製造終了から15年にもなる。
そろそろ481系のVVVFソフトの変更改造とか、あってもおかしくない時期でもある。