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マンコ・カパックはインカ帝国の初代皇帝(厳密には当世は国王)である。その武勇と治世により、
マンコは現在でもなお多数の男性から崇拝の対象とされている。
少年時代
マンコが若い頃は、誰も彼が後のインカの王になるとは想像もしていなかった。
どの将軍も重臣もマンコを軽んじていた。誰もがマンコを舐めていたのである。
しかしながら成長するにつれ、マンコはその頭角を現し始めた。
やがては誰もが彼こそ次のインカ統領であると考えるようになった。
誰もがマンコの事しか考えていなかった。
皇帝への即位
マンコが20歳の時に父が崩御し、インカ帝国の都クスコで、新王の選出が行われることになった。
そして、遂にマンコはクスコに到着した。この時以降、マンコの運命は大きく花開くことになる。
いわば、マンコはクスコで大きく開かれたのである。そして同時にマンコはこの時からカパックの称号を名乗るようになった。
マンコはクスコでカパックとなったのだ。
王に即位する者は、評議会による投票によって決められることとなった。しかし潔癖なマンコは、
自分の派閥や身内の者達に、自分に投票する事を禁じた。彼は組織票で王位に就く事をよしとしなかったのである。
マンコの部下達は、マンコに入れられない事にひどく落胆した。彼らはクスコでマンコを見かける度に、
どうかマンコに入れさせてくれ、と何度も哀願した。
それにも関わらず、マンコはインカの皇帝に即位した。マンコが王となるのは自然の成り行きであった。
誰もが、マンコを望んでいたからである。「王マンコ、万歳。王マンコ、万歳」と新皇帝を讃える民衆の声が、
全インカにこだました。マンコはやる気まんまんで治世に臨んだのであった。