09/11/24 11:52:18
にかほ市象潟町の古四王(こしおう)神社の境内で、ナギイカダが春に続いて花を
咲かせている。ナギイカダは葉のような形をした枝に花を付けることから、
ハナイカダとともに「葉に咲く花」で知られる観賞用植物。直径3ミリ程度の小さな花の
狂い咲きが、住民らを驚かせている。
ナギイカダはユリ科の常緑植物で、丈は30~40センチほど。通常は3~4月に
緑色の花を咲かせ、9~10月に赤い実を付ける。近所の住民が狂い咲きを見つけたのは
今月上旬。境内を囲う垣根の中で、一部の「葉」の上にかれんに咲き誇っている。
原産地は地中海沿岸地域で、日本には幕末から明治初期にかけて渡来したとされる。
象潟地域では同神社のほか、蚶満寺など寺社仏閣を中心に植えられている。
植物に詳しい元象潟町郷土資料館長の横山さん(71)=同市象潟町=は、
「ナギイカダは北前船による物流で象潟に運ばれてきたのではないか。
葉に花を付けたような容姿が珍重されたほか、緑色を年中保つことが縁起の良さと
結び付けられ、神仏を信仰する人たちに好まれたのかもしれない」と話している。
秋田魁:URLリンク(www.sakigake.jp)
画像:春に続いて花を咲かせているナギイカダ
URLリンク(www.sakigake.jp)