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1969年に誕生して以来、多くの日本人に愛され続け、誰もが認める“国民的キャラクター”となった
「ドラえもん」。その人気は日本にとどまらず、マンガやアニメの正規の輸出、
または海賊版などによって世界中へと広がっているのはよく知られていることだ。
しかし、広く海外に飛び出している「ドラえもん」だけに、その海賊版にとどまらず、
勝手に改変されたニセモノもまた、数多く存在している。
例えば2007年頃に、中国の遊園地「鎮珠楽園」園内にいた「ドラえもん」の
ニセモノキャラクターの着ぐるみが日本のメディアにも注目され、話題を呼んだのは記憶に新しい。
また、特に中国や東南アジア方面では、お土産モノとして「ドラえもん」に似たキャラクターを
見かけることもしばしばだが、インドネシアのバリ島では、空港や観光客向けのお土産物店で公然と
「バリエモン」なるキャラクターの商品が販売されているのをご存知だろうか。
「バリエモン」はその名の通り、バリ島の“バリ”と「ドラえもん」をミックスした名前のキャラクター。
バリ島で購入した、もしくはお土産モノとして「バリエモン」の人形をもらったという
経験を持つ人もいるかもしれない。
その出で立ちは、猫のキャラクター(耳あり)、丸い顔と身体、青と白を基調とした配色、
首に鈴、赤い鼻に髭と、日本人の誰が見ても「ドラえもん」を連想するものだ。
この「バリエモン」を実際に販売しているバリ島の某お土産物店の店員さんに直接聞いてみたところ、
「ニセモノです」「パクリですね」と、悪びれることなく商品を説明。
売る側も「ドラえもん」のニセモノであることは認識しつつも、堂々と販売しているようだ。
訪れた某店には、体高5.5センチ、幅4.5センチほどの小さな人形(カラーバリエーションあり)と、
もう少し大きい人形が陳列されていた。
「バリエモン」は明らかに「ドラえもん」の権利を侵害しているニセモノ。
こうした商品がツアーで訪れた観光客が連れて行かれるようなお土産物店や、
空港内で販売されている点は、なにかと問題がありそうだ。
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