09/06/19 00:50:52
塩分を含む温泉水を使ってトラフグを養殖する試みを進めている那珂川町馬頭地区の
「里山温泉トラフグ研究会」=野口勝明代表(52)=は17日、町内のホテルで
初めての試食会を開き、約40人の招待客に「温泉トラフグ」のから揚げや刺し身をふるまった。
(矢吹孝文)
この日の料理は、同研究会が昨年から試験的に飼育してきた「温泉トラフグ」28匹を調理した。
試験段階では「肉に弾力が足りない」という課題があったが、飼育方法に「企業秘密」の
工夫を加えて改善したという。
川崎和郎町長や県農政部幹部、近隣の旅館経営者らが舌鼓を打ち、「海水で育ったものと
違いがない」「刺し身の歯ごたえがたまらない」など反応は上々。
「地域おこしのために県・町ぐるみで支援する」とのお墨付きも得た。野口代表は「2年後には
栃木・那珂川ブランドのトラフグが市場に出回ることになる」と自信を見せた。
温泉地で知られる町内で水質や土壌の調査会社を経営する野口さんが、塩分を含んだ
温泉を使ったトラフグの養殖を思いついたのは昨年春。海水魚の陸上養殖を研究している
東京大学大学院の金子豊二教授(魚類生理学)や、県の水産試験場、地元の馬頭高校水産科などを
巻き込んで「温泉トラフグ」を実現するための養殖実験を続けてきた。
試食会後は、廃校になった町立武茂小学校跡の教室を利用して10日に稼働した飼育施設、
通称「トラちゃん、フクちゃんの教室」が招待者や報道陣に公開された=写真下。
教室に設置された12トンの水槽では1千匹のトラフグ稚魚の育成が始まっており、
県水産試験場や金子教授の支援を受けながら本格的に味の改善や飼育方法の確立を目指している。
当面は11年夏から、馬頭温泉郷の旅館や料亭を中心に年間10トン規模で出荷するのが目標だ。
URLリンク(mytown.asahi.com)
試食会会場でアユと泳ぐ「温泉トラフグ」=那珂川町小川
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ソース
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