09/06/10 16:56:24
宇都宮白楊高は、土手などにはびこるクズの利用法として繊維を取り出し、
洋服や和服に仕立てるユニークな取り組みをしている。服飾デザイン科の生徒が
全員加入する家庭クラブの研究活動の一環で4日、同科の2年生40人が鬼怒川の
柳田緑地運動公園でクズを刈り取り、つるを煮出した。
刈り取ったクズは約60キロ。公園の芝生には土手から伸びてきたクズが生い茂り、
生徒らは汗をかきながら作業を進めた。この後、みそ炊き用の鍋三つで約40分煮た。
煮出したつるは学校に持ち帰り、さらに納豆菌で3日間発酵させ、柔らかくして繊維を
取り出す。この後、乾燥させ、布地に織って和洋服にする。
完成するまでには2年も費やす息の長い作業だ。それだけに生徒たちはいい物を
作りたいと真剣で、犾守(いずもり)さん(16)は「大変だけど一から手掛けられるのは
楽しい」と話していた。
指導に当たる吉村教諭は「厄介者のクズを何とか利用できないかと考えた。
クズの繊維は張りがあって麻のような感触。手間は掛かるが、作品は素晴らしいと
思う」と話している。
下野新聞:URLリンク(www.shimotsuke.co.jp)
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