08/09/06 21:26:11
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■「白いタヌキがいるんですよ」
「宮崎さん、ウチの庭にタヌキが6匹の子供を連れて出てくるんですが、そのうちの2頭が真っ白なんですよ。
この白いタヌキは、そのうちに黒くなるのでしょうか？」
こんな電話が、長野県伊那谷にあるリゾートホテルの管理人からありました。白いタヌキとは、突然変異で
先天的にメラニン色素が欠乏して生まれてきたアルビノという個体。これは、野生動物に時々生まれてくる
ものですが、2頭も一度に生まれてきたというのは興味深いことでした。
生まれついて色素を失っている白いタヌキなので、途中で色が変化することはありえません。そのことを
管理人に伝えてから、観察に出掛けてみました。
◎生後2カ月ほどのアルビノタヌキ
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■平和なタヌキの家族群
リゾートホテルなので、なかなかに立派な庭がありました。
夕方になると、その庭続きとなっている笹薮からタヌキ家族が現れました。まず、子ダヌキが数頭、庭を
うかがうように顔をだしたかと思ったら、その後お目当ての真っ白なタヌキも出てきました。そうして、ぞろ
ぞろぞろと、最終的に６頭の子ダヌキがやって来ました。確かに、その中の2頭は真っ白です。
両親タヌキも一緒になって、あっちにうろうろ、こっちにちょろちょろと、活発に動き回っています。家族は
とても仲良しで、親タヌキが子供たちの体を舐めてあげては毛並みの手入れをしてあげていました。
兄弟タヌキたちは、取っ組み合ったり、追いかけっこをして庭中を走り回っています。白いタヌキ兄弟も、
普通の兄弟と同じように何の障害もなく、元気に走っていました。
◎普通の毛色の兄弟と一緒にいると、その白さがよく目立つ
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◎母親は、この白い子供が可愛いらしく、いつも背中や頭を口でなめて毛づくろいをしてあげていた
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◎アルビノだから弱いところがあると思いきや、もの凄く元気に走り回っていた
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