10/05/23 03:52:13 FaZtex8D
現地に詳しい獣医師からの情報です。
ワクチン接種→殺処分という方法には異論反論も多いが、とにかく殺処分が終わるまでの
時間稼ぎ的な窮余の一策としてとらえるしかない。
口蹄疫ウイルスは、構造が超単純であるため消毒薬が効きにくい。熱には弱いので、焼却
処分が望ましいが、その施設もない。埋却場所もどう考えても足りない。
各県から家畜保健所の獣医師が数人ずつ交代で派遣されているし、開業獣医師も招集されて
いるが、とにかく獣医師が足りない。１回現場に入った獣医師は、その後１週間自宅待機、
さらに１週間他の農場に入れない。つまり、派遣期間＋２週間地元での業務ができなくなる。
今の時期、本来業務も忙しい時期なので、各県も人手不足で大変。しかも、現場の悲惨さ、
終わりの見えない状況に鬱状態になる人が多い。
自衛隊や警察、地元の公務員、ＪＡなども応援に行っているが、とにかくワクチン接種や
殺処分などの処置は獣医師しかできないため、穴を掘った自衛隊員がボーと待機してること
もあるとか。牛や豚の保定（捕まえて押さえつける）技術のある人も足りない。特に豚は、
逃げ回っているところを追いかけて、鼻に鈎のような器具を引っ掛けて捕まえなければなら
ないが、この技術を持っている人が少ないばかりか、器具も不足している状況。
動物も身に迫る危機はわかるから必死。現場はまさに阿鼻叫喚の世界．．．
でも、今やってる人海戦術では追いつかない。殺処分を決めた以上、地域を立入禁止にして
でも早急に片をつけるシステムが必要。