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大阪・女児虐待死、遺棄の被告に有罪判決
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2009年9月4日13時7分
大阪市西淀川区で４月、小学４年の松本聖香（せいか）さん（９）が実母らに虐待され衰弱死したとされる事件で、
死体遺棄の罪に問われた無職杉本充弘被告（４１）に対し、大阪地裁は４日、
懲役２年６カ月執行猶予４年（求刑懲役２年６カ月）の有罪判決を言い渡した。
幅田勝行裁判官は「虐待の発覚を防ぐための犯行は身勝手で自己中心的だが、関与は従属的で反省もしている」と述べた。
この事件では、聖香さんの実母の美奈被告（３４）、その内縁の夫の小林康浩被告（３９）が保護責任者遺棄致死と
死体遺棄の罪で起訴されている。判決は、２人の知人である杉本被告が小林被告らによる聖香さんへの虐待の現場に
何度も居合わせながら止めず、小林被告から頼まれて聖香さんの遺体を奈良市の墓地に埋める犯行に加担したと認定した。
聖香さんが死の前日、杉本被告に「おっちゃん、悪くないよ」と告げた点を挙げ、「被害者が誠にふびんである」と述べた。
一方で、「犯行は小林被告らが（虐待の発覚を防ぐ）恩恵を受けるため、小林被告主導で行われたものだった」などと
指摘し、執行猶予を付ける理由の一つとした。
杉本被告が「小林被告は暴力団関係者だと思い込んでいたので、怖くて虐待を止められなかった」とした主張については
「自己保身を優先し、被害者を二の次にしたものと言わざるを得ない」と述べた。
傍聴した聖香さんの実父（３８）は「杉本被告の行為は許せないし、量刑はどう考えても軽いと思うが、
法律の判断なので納得せざるを得ない」と話した。