フウラン・風蘭・富貴蘭 第六葉at ENGEI
フウラン・風蘭・富貴蘭 第六葉 - 暇つぶし2ch156:花咲か名無しさん
10/06/13 15:32:00 z+4am/J/
徳川家斉は園芸好きで江戸城にあった吹上の庭園の改修を何度も行った。
最初は代々の将軍家御用だった植木屋が担当したのだが、
これらの植木屋は家斉の要望を満たすことができなかった上に、
調べてみると水増し請求をしていたこともわかったので、家斉はこれらの植木屋との取引をやめさせた。
代わって将軍家御用になったのが斉藤彦兵衛、萩原平作、伊藤七郎兵衛だった。
三人とも元々大きな植木屋ではなかったが、家斉から実力を認められ、
庶民たちの間でも巻き起こっていた園芸熱とあいまって江戸三大植木師と呼ばれるまでに成長した。
そのうちの斉藤彦兵衛は元々貧しい町人で、趣味として副業で小さな植木屋をやっていたが、
元々好きでやっていただけあって植物の知識が豊富で珍しい植木がたくさんあった。
将軍家に出入りするようになると、家斉が特に風蘭が好きだときいた彦兵衛は
珍しい風蘭があるのを知っていたので地方をまわって集めて家斉に献上した。
家斉はこれを大いに喜んで彦兵衛に額を書いてやろうといったので彦兵衛は「富貴」と書いて欲しいと頼んだ。
そこからこういった風蘭を富貴蘭と呼ぶようになった。


ちなみに、この彦兵衛の孫が斎藤亀次郎であり、その妻をお倉という。
このお倉が天下の巨商田中平八の資金で横浜にひらいた店は家斉の額にちなんで富貴楼と名付けられた。
富貴楼には岩崎弥之助、伊藤博文、大久保利通、大隈重信、陸奥宗光、大江卓、星亨、川田小一郎といった大物がよく出入りしていた。


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