09/06/15 22:34:35 DivlvFA0
<<葉が食害されている。糞があるが虫の姿が見えない。>>
[犯人]
ヨトウムシ類・ネキリムシ(カブラヤガ幼虫)。
どちらも小さいうちは緑色の小さなイモムシで普通に葉について食害するが
たいした量ではなく、この時期の被害はあまりない。しかし放置して大きく
なると昼間は土の中に潜んで隠れており、夜になると出てきて食害するよう
なる。この時期の食害量はかなり大きく洒落にならない。特にネキリムシは
株を根元から茎ごと切断して切り倒し、葉を切り取って地中に引きずり込ん
で食べるという習性があり、被害は甚大。放置すると1匹のネキリムシで一晩
に何株もの苗が折られて壊滅するなんてこともある。
土にもぐるようなったイモムシは体色が変化する。ヨトウムシは明るい茶色
で体に両側に紋のような模様が連なる。ネキリムシは模様のようなものは無
くて色は黒か多少赤みを帯びた黒褐色。
[駆除・予防方法]
(発生初期の弱齢幼虫)
1.テデトール
2.農薬使用
この時期の幼虫ならトアローフロアブル(推奨)・モスピラン・オルトラン
・スミオチンなど大抵のものは効く。使用方法を守って適切に。
(昼間は土に潜むようになった中齢以降の幼虫)
1.テデトール
夜に懐中電灯もって見回り。昼に被害の発生している株元の土を掘ってみる。
2.農薬使用
この時期の幼虫にはもうオルトランとかモスピランは効かない。誘引して、
食わせて駆除するタイプのデナポンベイトが有効
(おまけ)完全無農薬派のあなた
花や野菜を植える場所に前もってバンカープランツとしてクローバーを植え
ておく。クローバーにはネキリムシやヨトウムシ最大の天敵のゴミムシが集
まる。またクローバーも土を肥やし緑肥になるマメ科植物なので、害虫駆除
と土の改良の一石二鳥という面も。