09/05/26 23:12:43 F1EPE/5W
>>663
>現代の作物は品種改良につぐ改良ですでに自然状態で
>害虫に対応できるようなものじゃない
それは嘘だ。自然に生えている植物はすべからく食害する昆虫が存在する。
草食の昆虫には様々な種類を狙う「ゼネラリスト」がいる。
それに対応しようと植物が様々な防御物質を生産するように進化したとしても、
やがてその防御を突破し、更にその防御物質を逆手にとって他の昆虫よりも自分たちが
有利となるように進化した「スペシャリスト」が現れる。
もちろん植物も更に「別の手」を編み出してくる。
植物と昆虫の戦いの歴史とは、人間が品種改良に費やした時間など
ほんの一瞬であるほど長い長い軍記なのだよ。
昆虫だけでなく、すべての生物は、海でも山でも、ウイルスとか細菌とか
カマキリやカエルや小鳥や、よりおっきな鳥なんかが、食ったり食われたりする戦いに挑んでいる。
究極的に言えば、生物は天敵によって数が調整されているのだ。
植物を食う昆虫たちは、「数多くの卵を産む」という戦略で天敵に挑んでいる。
だから天敵がいなくなると、ものすごく増殖して作物に被害が出るという訳だ。
「品種改良で弱くなっているから害虫にやられる」という見解はいったいどういう考察によるのか
不明だが、全く非科学的としか言えない。
すべての植物は、なんかしら食われてますぜ。それが自然というもの。