08/10/29 07:40:14 0NCc1Vi0
チラ裏でスレチかもしれないが思い出したことがあるので喋ってすっきりしたい。
昔、仕事で山間の部署に行っていた時の事だ。
周囲というか、住んでる所自体が海抜800M越えの山、山、山しかねぇよコンチクショー!っていうような場所だ。
仕事場の近くに山肌の一部があらわになっている部分があった。
聞けばそこは工事の際、伐採しまくった場所で今は杉や松の苗木を植えて植林中!という。
俺がそこに住んでから2年までは普通に松や杉の生長を直に見ることが出来た。
広さは陸上トラックが4個は十二分に入り、なおかつバスケやバレーボールの試合も出来そうな広さだ。
苗木とは言え、壮観だったよ。
でも3年目から違った。奴らが来たからだ。
最初は松や杉の根元を飾るくらいの彩りでしかなかったんだ。
ただ4年目の夏になると、奴らは松や杉を覆い始めた。
そこで初めて苗木を管理している人間達が、奴らを駆除し始めた。
でも5年目になって奴らは逆襲してきた。
取っても取っても破竹の勢いで伸びるんだ。
松や杉の苗木はどこにあるのかさえも解らなくなるほどに。
人間達の努力も空しく、苗木の寝床は奴らの樹海と化していった。
秋が終わり、冬に差し掛かってきてようやく彼らは姿を消した。
だが後に残されたのは無残にも折れ曲がり、黄色く変色し、枯れ死してしまった大量の松や杉の姿。
そして6年目の春、奴らはまた芽吹くのだ。
俺はもし、放射能が降り注ぎ植物が巨大化するといったSFチックな展開があったとして、
人間社会を一番最初に制覇するのは、奴ら「葛」以外にないと確信している。