09/02/02 12:09:38 JagIEHLo
>>320
トマトの根は地表から20cmくらいまでに張る側根と地下深くへの
直根がありまして、側根部分からは窒素肥料やミネラルが吸われて
直根からはおもに水が吸われます。
糖度を上げるために水を切ることは、この側根部分にある窒素肥料
の吸収を水を切ることで抑え、直根からの水だけで光合成を進める
ことで糖度があがるのですが、この方法ですと側根部分からのミネ
ラルの吸収も同時に抑えられてしまいます。また、側根部分の土壌
溶液の肥料濃度が高くなって根痛みが生じることにもつながります。
その結果、樹勢も弱くなりがちで収量は上がらず、病害にも弱くな
ってしまいます。
ミネラルが十分ではないので栄養価は高くなく、樹勢を維持しようと
かん水をしますと栄養成長型に傾いて、酸味が増したり、空洞果が
多くなったり色が出ないということになります。
化成栽培ではこのようなことに陥りやすいのですが、C/N比の高い
アミノ酸肥料を施しますと、炭水化物部分を持ったアミノ酸肥料を
施肥するのでトマトの光合成を補い、水を切って窒素吸収を抑えな
くても吸収した窒素分と炭水化物総量のバランスがとれ、果実の糖
度を上げることが出来ます。水を切らないことで側根部分ではミネ
ラルも十分に吸うことが出来ます。その結果、果実も糖度が高くな
ると同時にミネラルなどの栄養価に富んだコクのあるものになりま
す。
樹勢も維持されるので、収量も多く、病虫害の発生も抑えられます。
それに、Ca、Mg、Kが10:2:1というのが最も塩基バランス
が良いとされており、Kは水の移動に関わるのでKを多く施しすぎ
ないことも大切です。果実の肥大にもかかわるので不足はいけませ
んが、Kが過剰ですと他のミネラルの吸収を阻害することにもなって
しまいます
ということらしいです