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宴会予約が低迷
六月二十四日、東京墨田の両国国技館で開かれたワタミの株主総会。株主の一人が「禁煙居酒屋を止めるのはなぜですか」と質問を飛ばす。
渡辺美樹社長が「深夜帯に全く顧客が入りませんでした。深夜に動く人は体に気を使わない人が多いようです」と答えると、
会場は笑いに包まれた。
東京都北区などに四店舗あった全面禁煙の居酒屋「手作り厨房」は五月末までに消滅。「座・和民」など通常の居酒屋に転換した。
一号店を開いた昨年七月には家族連れが詰めかけるなど満席の日も多く好調だった。
ところが、通常の居酒屋なら売上高の二割を支える宴会がほとんど入らない。このため売上高は同規模の店舗に比べて二割程度少なかったもよう。
上司や先輩がたばこを吸う人だと、禁煙の店に行こうと言い出しにくかったと見ている。また、夕方から九時ぐらいまで客は入るが、深夜帯に近づくにつれて少なくなる。
飲酒が目的の来店客が増えてくると禁煙居酒屋は苦戦する。
禁煙で3割減収
首都圏のJR駅構内などに喫茶店「ベックスコーヒーショップ」とハンバーガーショップ「ベッカーズ」を展開する
ジェイアール東日本フードビジネスは、全面禁煙だった小型の十五店の分煙工事を進めている。
今年六月までに七店を分煙に転換。来年度は一気に八店を分煙店舗に切り替える。
04年四月、小型店を全面禁煙にした結果、売上高が前年比で三割減る店が出るなど客離れを招いた。
ベックスの客は男性会社員が多く、喫煙率は半分くらい。すぐにでも分煙に転換したかったが、
喫煙可能なスペースの設置を嫌うJR東日本との交渉に時間がかかっていた