09/01/03 01:16:44 yzPoq4t2
>>159
都は8割9割が喜劇と言っても過言ではないかもしれません。
都若丸の頭の回転と記憶力は、常人のそれをはるかに凌駕しています。若丸本人曰く、200以上ある外題の台詞全てを記憶しているとの事ですが、私が思うにそれはあながち嘘ではないと思います。
しかしながら都では、その外題の多くがお蔵入りになっているのが現状です。大衆演劇の外題の大半は芝居が暗い。
「うち(家庭)で泣いてるのに芝居観にきてまで泣かさないで」というお客様の声に応え、暗い芝居はしない、のが都若丸の信条です。
泣きの芝居でも必ず笑わせる。場合によっては、泣きの長台詞の最中にも笑わせます。
【瞼に母】(番場忠太郎とは一切無関係です)では、泣きながら笑うという離れ業を体感させられるお客様もいます。
人気のある喜劇は、【泥棒道中】【泥棒道中part2】【下町人情】【晴れ姿千両役者】…etc。
股旅物なら、【助っ人仁義】、本格的な泣きなら、【伊三郎子守歌】がオススメです。
もちろん泣きと言っても、笑いのエッセンスは忘れてませんが。
ここまで書いておきながら何ですが、若丸は、お客様が外題を選んで来場されるのを極端に嫌います。劇場でも、数日先の外題をなかなか貼り出しません。
弁天座は他劇場に比べ、外題貼り出しが早いのがお約束ですが、昨年6月は初乗りにも関わらず、なかなか貼り出さないという荒業にでました。
1ヶ月の外題全てに自信があるから出来るのだと思います。「締めるところは締める」も若丸の口癖です。芝居のクライマックスで、芝居の肝を長台詞や音楽に頼らないのも都の特徴です。
細かいところに注目するなら、殺陣等の脇役の芝居の確かさ。あとは難しい事は考えず、気軽に楽しめばよろしいかと思います。
特選、特別狂言という言葉も使いません。予定では、8月朝日ではないかと思われますが、お盆以外の平日狙いでどうぞ。