09/04/01 01:32:36 ELubuMKf
>>823
眠い頭で大雑把かつ適当に書かせてもらう。
○椙山 『修復不可能』
「ごんぎつね」を話に絡めて、ある家族の崩壊を描いた作品。
キャストの演技力は矢張り椙山、目を見張るものが・・・と言いたい所であるが、
夏大会や去年の春に比べるとどうしても見劣りしてしまった。
しかしながら、そこを補えるほどの空気作りの上手さがあった。
とにかくブラックに、ブラックにと突き詰めていったことには感嘆。
・・・が、ひっくり返せば『ただただ暗いだけの劇』と取れるのも事実。
劇全体にメリハリがあまり無かったのが原因か。照明が中盤・後半常にサスのみだったのもそれに拍車をかける。
どちらかというと良い劇を作ってきたというより、実験作を持ってきたというような印象を受ける劇だった。
個人的に、今年の夏こそは期待してます。
○春日井 『笑う門には福来たる』
売れるために自分を曲げ、そこに葛藤するお笑い芸人を描く。
度々挟まれるネタが暗くなりがちな話を明るくしていた点は良かったと思う。
ただし、ココも椙山と同じく、夏と比べるとキャストの技量が落ちているように感じられた。
お笑い芸人というタイムリーかつ、珍しいものに挑戦してきたことは素晴らしいと思う。
だが、やはりあまり接点が無いものであるため、どうしても設定に若干疑問を感じてしまう。
さらに脚本を推敲すればより良い劇に仕上がったのではないだろうか。
話の展開がワンパターンな所も少し気になってしまった。具体的に言えば
二人が落ち込む⇒誰か登場⇒話す⇒場転⇒・・・
これに関しても脚本をもう少し推敲してきて欲しかった。
それでも、全体的に話にまとまりがあった劇であったことは確か。
難しい題材をここまでまとめてきたのは素直にすごいと思う。