09/03/07 14:37:06 0
東京・臨海副都心にある国内最大のイベント会場、東京ビッグサイトに昨秋、数千人の
「21歳」たちが集まった。
人材会社が主催する来春卒業予定の大学3年生向け就職合同セミナー。数百社のブースで
埋め尽くされた広大なフロアに紺色のリクルートスーツ姿の学生がすし詰め状態となる
異様な熱気に、東京国際大学経済学部3年の嶋正男さん(21)=仮名=は、ただただ
圧倒されていた。
「ショックでした。すごく気軽な気持ちで、携帯だけ持っていればいいやとノートもペン
も持たず、埼玉から手ぶらで1時間半かけて来た。どのブースでも同い年の学生が熱心に
メモを取って質問していた。完全に出遅れましたね」
車が好きで、学生生活の一番の思い出は洗車のアルバイト。授業には出たものの、「経済の
ケの字も分からない」という。セミナーでも有名企業を一通り回ったが、全く興味が持て
なかった。帰り際に自動車部品メーカーのブース
が目に入り、何となくひかれた。
以降、トヨタ自動車、デンソーなど車関係の大手企業を回っている。第一志望は「やっぱり
ホンダかな。やるとしたら営業」と話すが、企業研究をしたかと尋ねると「何それ?と
いう感じ」。ホンダの創業者である本田宗一郎氏も「知らない」と言う。
「でも、周りの友達に比べると自分は目標が定まっているほうだと思う。2030年ですか?
僕は41歳…。家庭を持って小さな家に住んで、年収は500万円くらいもあれば十分
かな。車は今はデミオだけど、クーペに乗っていた
いですね」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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