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イジリー岡田が最近テレビで「『ギルガメッシュないと』の放送が終了してから、
青少年の非行が増加した」という趣旨のことを言っていた。
そうしたデータが具体的にあるのかどうかはともかく、当時は土曜深夜に
『ギルガメ』が青少年たちの性欲を無料で“処理”していたのは間違いない。
いや、『ギルガメ』というより“Tバック”という斬新な下着を身に着けて画面に登場した飯島愛で…と言えるだろう。
当時まだ日陰の存在だった“AV女優”を生業(なりわい)としていた彼女は、
この番組を通じて“セクシータレント”という日向(ひなた)の存在にロンダリングされた。
これを機に彼女は一般の芸能人、コメンテーター、そして作家という“表舞台”を歩き始めた。
また、飯島の存在があったからこそ“AV女優”という職業もまた、世間に広く認知されるようになった。
3月1日、東京プリンスホテルで飯島のお別れ会が行われる。
発起人には中山秀征、恵俊彰、志村けん、徳光和夫といった、生前親しかった友人や知人が名を連ねている。
ただ、あくまでもこの会は“日向の存在”となって以降の彼女を追悼するもの。
“日陰の存在”だったころについてうかがえるものは何もない。
それから翌々日の3日、私は新宿ロフトプラスワンで毎年恒例の「熟女クイーンコンテスト―桃尻祭」を開催する。
このイベントを今年は「飯島愛・もう一つのお別れ会」とし、AV嬢時代を知る関係者を一堂に招いて彼女をしのびたいと思う。
飯島は「プラトニック・セックス」を通じて数多くのAV嬢に希望を与えてきた。
それは出版された当時に限らず、今の若いコたちにとっても同じだ。
当日は「熟女クイーンコンテスト」の常連である山口玲子や妃すみれ、若手の渋谷リカやみづなれい、
AVに出演して大反響を巻き起こしたシンガーソングライターの松浦ひろみら、総勢30人前後のAV嬢が集結する予定だ。
もちろん本体の「桃尻祭」も通常通り開催する。
審査委員長は、やくみつる。司会はローバー美々。
特別ゲストに格闘家の前田日明。ほかにも特別ゲストを仕込んである。
あんまりシンミリした話ばかりでも、あの世で飯島は決して喜ばないだろう。
彼女の意思を受け継いだAV嬢たちとバカ騒ぎして、盛大に送り出したいと思っている。
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