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大分県由布市挟間(はさま)町のスーパー内の魚介類販売業「甲斐水産」が販売禁止の
フグの卵巣を販売し、食べた兄弟（７１歳と６７歳）がフグ毒による中毒で入院した問題で、
同県中部保健所由布保健部は８日、甲斐水産を同日から１４日までの営業停止処分とした。
同店は７日午後から営業を自粛中。兄弟は快方に向かっているという。
また、同県食品安全・衛生課の調査で、甲斐水産は２００１年に同スーパー内のテナントで営業を
始めた際からフグを調理して販売していた。男性経営者はフグ調理師として県に登録しているが、
このテナントを「ふぐ処理施設」として県に届けなければならないのに怠り、調理師に登録していない
従業員も調理していたことが分かった。
０７年１１月に魚介類販売業の営業許可を更新する際、フグを扱っていることが分かり、同保健部が
処理施設としての届け出を指導。しかし、届け出に必要な専任のフグ調理師が確保できないことを
理由に届け出ず、さらに先月中旬も指導されていた。同保健部はこの日、ただちにフグの調理をやめるよう勧告した。
甲斐水産は同保健部に対し、これまでは卵巣などの有毒部位は販売していなかったが、
今回は卵巣が有毒と知らなかった従業員が販売した、と説明しているという。
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