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精神障害者の日常感じて--山本明子さん(48)
06年9月の公開以来、全国各地で自主上映会が続くなど静かなロングランを続けている岡山発の
映画がある。実在する岡山市内の精神神経科診療所「こらーる岡山」に通う精神障害者の日常に
焦点をあてたドキュメンタリー「キチガイの一日」だ。監督は診療所の事務員として働く山本明子さん(48)。
「技術も機材もなかった素人」だったという山本監督が、映画に込めた思いを聞いた。
「映画を撮れ」と突然“お告げ”が来たのです。当時ビデオ録画もろくにできなかったのですが(笑)。
その後、診療所に勤める夫のアドバイスで、診療所に通う吉沢毅さん(61)の日常を追う形で映画を
撮り始め、04年の秋から4カ月間で撮り終えました。
--「キチガイの一日」とは、刺激的なタイトルです
吉沢さんとタイトルを相談した際、「阿呆(あほう)の一日」「バカモノの一日」などの案が出ました。しかし、
吉沢さんは「精神分裂病や統合失調症などと呼ばれることで、精神障害者の存在が隠されてきた。
“キチガイ”と呼ばれた昔の方が街にいやすかった」と言う。「多くの人が見る機会を作れるような、
良い意味でも悪い意味でもインパクトを与えられるような題名にしよう」ということで決まりました。
--映画に込めた思いを
病気になってもいいんだよ、というメッセージを受け取った」と感想を寄せてくれた人がいました。また、
私自身撮影しながら、健常者にはないような時間の流れを吉沢さんに感じました。映画を見終わった後に、
「胸を張って堂々と生きていたい」という吉沢さんの思いが伝わればと思います。
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