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中日で背番号「3」を背負い22年。ミスタードラゴンズ・立浪和義が、ついに来季限りでの
現役引退を決めた。
何度も言うようだが、僕は中日ファン。引退はもちろん寂しい。だが、来年で40歳という
年齢を考えれば、自然なことと受け止めている。僕にとっては雲の上の存在だが、
1度だけ取材する機会があった。川上がFA宣言し、中村紀の権利行使も明らかになった
11月15日。秋季練習中のナゴヤ球場で、落合監督を待っていたときだ。
練習を終えた立浪にも、コメントを求めた。
「僕はFA権を使わないと決めたけど、選手の権利だからね。どうこう言える立場ではないけれど、
チームとしては2人が抜けることは痛い。でも、うまくいけば2倍、3倍のサラリーを勝ち取れる
わけだし、道を間違えないように、しっかりと答えをだしてほしい」
ほんの1、2分ではあったが「少しだけなら」と、立ち止まり話をしてくれた。一方で、
プロ野球界で初めてFA権を行使した監督は「…」。記者を完全に無視して車へ乗り込んだ。
“オレ竜”といわれるゆえんを体験。驚きを通り越し、唖然としてしまった。
落合監督の対応に、壁や溝といった言葉が浮かんだ。「話したくないことは話さない。
言いたいヤツには言わせておけ」というスタイルは、誤解を招くことも多いはず。
真意が伝わらなければ、必然的に周囲の混乱も多くなる。
いずれは立浪も、チームを率いる立場になると思う。中部地区において背番号「3」は、
巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏ではない。これからもこれまでのように
“記者との距離”を大事にしてほしい。
高瀬 悟嗣(たかせ・さとし)
1982(昭和57)年12月20日、愛知県生まれ。愛知大卒。07年9月入社。
現在はアマチュア野球担当。コテテコの中日ファン。入社後すぐに竜弟の優勝を取材、
2カ月後には53年ぶりの日本一の瞬間に直面した。地元の伊良湖は二軍投手の
キャンプ地だった“ミスタードラゴンズ”。学生時代に9年間続けた柔道は初段だが、
いまではメタボ予備軍に…。
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