08/11/27 14:48:25 0
この種類の支援活動に対する批判として私が常々申し上げているのは,
この支援活動の目的が,「救命される人命の数を増やす」ものでは全く無い,
「救命される人間を変更する」
「移植を受ける人間をアメリカ人から日本人に変更する」
それ以上でもそれ以下でもない,そのために莫大な金銭を要する,という事実
これを寄附に応じる人間に隠すべきではない,ということです.
アメリカでは決して提供される心臓が余っているのではない,国籍に無関係に
重症度と組織適合性(=医学的理由)のみで優先順位を決めているから
アメリカに行けば臓器提供を受ける機会が有り得るだけに過ぎず,
移植を受けれずに死んでゆく患者はアメリカにも多数存在する.
日本に臓器提供が少なすぎるのは日本人が臓器提供に消極的であり,
臓器移植システムの構築(これこそが真に臓器提供を受ける人間の数を増やす為の努力)を
なおざりにされているからである.「~さんを救う会」の活動目的そのものがその証拠である.
明言される事は少ないが,医療先進国であるにもかかわらず自国の臓器提供システム構築を
充分に努力する事無しに他国の臓器を金にものを言わせて買い漁る日本人は,
他国(特に臓器提供希望者)から見れば吸血鬼の様にみえるはずである.
臓器提供不足という問題に対するアプローチは一つではない,人の数だけ
存在するはずであるが,以上の事実だけは心の隅にでも是非踏まえていただきたい.