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1930年代にQLD州のサトウキビ畑で放された南米産のヒキガエル、
ケーン・トードは猛烈な繁殖力と首の毒腺のおかげで棲息地域を
徐々に広げており、南はNSW州海岸地帯、西は北部準州を横断して、
WA州との境界近くまで迫っている。
その地域の海沿いの水辺沿いに州境を超えるとキンバレーの大自然がある。
WA州では大勢のボランティアが、キンバレーをトードから守れとのかけ声で、
トード退治を続けているが、パースに本拠を置く「ストップ・ザ・トード基金」も
毎年9月中旬から10月中旬にかけての乾季を狙って、「Great Toad Muster
(グレート・トード・マスター)」を開催している。
今年は、パースの作家ティム・ウィントン氏も参加し、北部準州側に
入ったブロとオーバーンの牧場で90人がキャンプしながら、夕刻の
短時間、水場に仕掛けたワナでトードを捕獲した。
基金ではトード捕獲数4週間で7万匹にのぼったと発表している。
捕らえたトードはプラスチック袋に詰め、ボンベから二酸化炭素を
吹き込んで窒息死させる。
一方、キンバレーを本拠とする「キンバレー・トード・バスターズ」は、
通年で活動しており、基金は1回廊(水場をつなぐトードの通り道)だけで
活動しているが、バスターズは6回廊で退治活動を続けている。
バスターズは3年間で32万8,000匹の成体を捕獲している。
また、基金は成体のみを捕獲するが、バスターズはオタマジャクシから
成体まですべてを対象にしており、バスターズ主宰者は、「オタマジャクシも
退治しないとあっという間に増えてしまう」と語っている。
両グループはライバル意識を燃やしているが、ウィルダネス・ソサエティは、
「両グループともトード退治に貢献している。連邦政府のトード退治プログラムこそ
最大の問題だ」と評価している。
ソース(日豪プレス):
URLリンク(www.25today.com)