08/09/21 16:25:42 BVbCIRQk
>>491
二次電流ってのは溶接機からホルダーに流れる電流。
この電気を使って溶接棒と母材を溶かして溶接する。
ついでに言うと一時電流がブレーカーから溶接機に供給される電流。
無負荷時ってのは溶接をしてない時、つまり溶接機→ホルダー→母材→アース、の回路が繋がってない時。
んで交流アーク溶接機は無負荷時にかなり高い電圧が掛かってる(アークを発生させる為。)
しかしこの状態はすごく感電しやすくかなり危険、電圧が高いほど絶縁が破られやすくなるので。
昔はこれでよく感電事故が発生しいっぱい人が死んじゃいました。
そこで感電事故を防ぐ為に電撃防止装置(略して電防)を付けなさい、って法律になった。
電防を使うと無負荷時は比較的安全な低い電圧が掛かり棒と母材が触れた瞬間に電圧を上げてアークを発生させる。
んでアークを切った数秒後にまた電圧を下げる、って働きをする。
でだ、棒と母材が触れた瞬間に電圧を上げる、といってもどうしてもタイムラグが発生する。
触れた瞬間の低い電圧でアークが上手く発生せずに棒と母材がくっついちゃうんです。
電防が無いと常に高い電圧が掛かってるのでアーク発生が容易になります。
ここでも何度か「捨て板で一度アークを発生させて棒が赤いうちに溶接すると上手くアークが出る」って話があるけどこれは
電防が電圧を下げる前に母材に棒を移してアークを発生させると上手くいく、ってのが主な理由です
確かに棒が溶けてる状態の方がアークが発生しやすいってのもあるでしょうが。