08/12/02 21:02:51
「あっははははは、あはははははは!!」
:.:.| : : : :|:.: |// ヽ | | l ヽ
:.:.:l; : : : :|: :|/ ___|_ _ハ | | i
:.:.:.l; : : : |:.:| /゙´ | / `ト、 | | |
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.:.:::::::\ : :.|:ト、 ´{ 'j|゙::l;cヽ Ⅵム/ ,. ´ |
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ヽ、_:::::::::\三三三 __,.ヘ / /| |: /
\三三三三三三三ニ-─ ¬ー,〉 ̄ :^| ヽ{
::::::\三三イ',.-''´_,r─‐‐、/ ,ハノ| `ヽ
≧==ミ<く/ /::.:.:. / /: : . .'、 ヽ
玉三三三\/:.:.:.:.. ,.′ ,.′: . .: \ ヽ
三三ゞ三三三\:.:.:.:..... .. ../ /\_ト、 \ 丶 `,
三三三三ゞ:三三≧==こ´ /| \ \トヘ、 i
.三三三三王三不三三{__// | \ ヽ l
三三三三ノ/ |三三三/〃 \ ヽ } |
3:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:03:49
瓦礫と化した街は、全てを焼き尽くす紅蓮の炎に包まれている。
爛れた肉をまとう血まみれの人々の列が、渇きを癒そうと河へと向かう。
私は体に圧し掛かる瓦礫を跳ね除け、立ち上がった。
目の前には、まさしく地獄そのものの光景が広がっている。
吹き荒ぶ熱風が私の頬を炙る。
死肉の焼け焦げた匂いが辺りを漂い、思わず吐き気を催した。
ここが住み慣れた街だったとは、俄かに信じがたい。
それほどに変貌し、破壊されつくしていた。
一体何故、どうしてこのようなことが?
私は崩れ去った建物を這い出し、かつての大通りを歩き出した。
道端に散らばる死体は、その原型をとどめながらも焼け焦げて消し炭のようだ。
逃げ惑い、炎に舐めつくされて絶命した人々の苦悶の姿を不気味なまでにとどめている。
だが、もはや彼らが何処の誰なのかなど分からない。
それ以前にもはや誰も気に留めないであろう。
体の節々が痛む。
吹き飛ばされ、瓦礫に打ち据えられた己の肉体も、乾きと疲労で憔悴しきっていた。
額の裂傷から垂れる血を袖で拭った。
煤の混じったどす黒い血が、白い袖口を染め上げる。
通りをゆっくりと進む人々は、言葉にならぬ呻き声を上げながら一つの方向へと進む。
全てを失い、絶望に飲み込まれた彼らの求める希望は、ほんの僅かな潤いであった。
私は大通りを、街の外に向かって進む。
幽鬼の如く爛れた人々の列には従わない。
彼らの行き着く先は、死のみ。
私には分かった。今、私がなさねばならぬこと。
4:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:04:24
煙に蒸された死体の臓腑が弾け、路上に腸が飛び散る。
大通りに面した商館が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるのを見た。
次々と倒れ伏す人々を横目に、私はひたすら歩いた。
壁へ、街の外へと。
血が滴り、己の服を染める。
焦げた空気が時折通りを吹き抜け、地を這う人々を薙ぎ払う。
通りを飾る柳やアカシアが、その枝葉を燃やしていた。
火の粉が飛び散り、辺りを照らす中を私はひたすら歩いた。
あと少し、あと少しでたどり着く。
そこには、私にたった一つ残された希望があるはずだ。
私にとっての救い。
他の誰の物でもない、私だけの救いの手が。
大通りを抜け、街の外に向かう交差点を曲がった時だった。
急に、雨が降り出した。
低く立ち込める積乱雲から、まるで天が溢れたかのような豪雨が吐き出される。
人々を焼き尽くした煤を含んだ、呪われたような黒い雨だ。
道に散乱する瓦礫を、瞬時に黒く染め上げてゆく。
その黒い雫はかつて街を模った瓦礫たちを伝い、側溝に流れ込み、黒い奔流となって走る。
私はその雨の生温さを感じ取りながら、尚も進んだ。
周りで人々が次々と倒れてゆくのが見える。
彼らは己の希望にたどり着いたのだ。一抹の潤いに。
挙句にそれを受け入れ、満足し、死の帳の中に消えていったのだ。
もはや苦痛もなく、乾きもない永遠の漆黒の中へと。
だが、私は諦めない。
私の望むものは、そんなものではないのだ。
彼らのように、運命を甘んじて受け入れるなど、私は真っ平だった。
5:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:04:58
衰弱した私の体を打ち倒さんとばかりに、豪雨が私を叩く。
その漆黒の雨が、街を嘗め尽くした灼熱の炎を次々と消し去ってゆく。
まるで今までの隆盛が嘘であるかのように、炎はその勢いを弱め、小さくなってゆく。
死人の肉を焼く炎もまた、消えてゆく。
僅かに水蒸気を立ち昇らせる湿った音を立てて、その熾き火は消えた。
断罪の炎が消える。
弔いの火が消える。
齎されたのは、死にゆく人々への恩寵だ。
穢れ、汚れた街を清めるように、雨は全てを流し去る。
黒い雨はそのうちに冷たく白い雨に変わっている。
雲間から覗く月明かりを浴び、その雨粒は銀の粒となって街中を覆い尽くす。
私は歩いた。ただひたすら歩いた。
建材の骨格のみを残して、壁も屋根も焼き尽くされた建物が、通りに疎って立ち並ぶ。
林立するそれらは、月の光を受けてまるで白骨のようだ。
透徹とした、死の支配する街だ。
潤いと、冷気と、静寂のみが許された廃墟だ。
かつてここにあった人々の息吹など無かったかのようだ。
破滅が喜びも悲しみも、怒りもすべて飲み込んだのだ。
私は遂に街の外れまで来た。
破壊の爪跡はここにも存在した。
焼かれ打ち砕かれた人々の残骸が、虚しく散らばる広場。
そこに私は今、生ける者としてただ一人、立ち竦んでいる。
目の前には巨大な門があった。
普段は閉ざされているこの門が、今は何故か大きく解き放たれている。
その先に見えるのは、無限の闇。
まるで何も存在しないかのような、虚無の世界だ。
私は躊躇する。
確信はあった。それは確かだ。この先にしか、私の希望はないのだから。
だが、何かが私を押しとどめる。
6:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:05:33
恐怖なのだろうか?
それはおそらく違う。恐怖ならば、今さっきまで散々味わい尽くしたのだから。
迷いなのだろうか?
それもおそらく違う。昨日までの世界が消え去った今、迷うものなどあるわけがない。
いつのまにか雨は降り止んでいた。
音一つ無い、死の世界となった街だ。
私自身の息吹だけが、この静けさの中で生々しく耳に届く。
そして己の心臓の鼓動も。
私は間違いなく、今も生きている。その証しだ。
乾いた喉に、唾を送り込む。
ざらついた舌が、口腔の壁に張り付く。
私は歩いた。門の向こうに向かって。
一歩、踏みしめるごとに、その足音は高らかに響く。
巨大な門は、今や私を待ち受けるかのように、大きくその漆黒の口を広げる。
輝きのない、その希望の中へ、私は今、一歩踏み込んだ。
暗路が、闇の奥に向かって伸びているのが見えた。
それ以外、何も見えない。
おそらく見えないのではなく、何も無いのであろう。
もはや迷うことなど無かった。
私は唯一つ残されたこの道を進むしかないのだ。
目を開き、遥か遠くまで続くその暗路を見据える。
希望はおそらく、この先にあるのだ。
確実に、未来に通じる希望が。
私は歩き出した。
迷い無く、力強く。
私の背後で、巨大な門が閉ざされる音が聞こえた。
7:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:34:16
流浪の戦士ヘイドレクの物語
スレリンク(denpa板)
8:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:37:39
/  ̄ ̄ ヽ _ --―――-、
/、 / /´、 ノ
{ ーrー'´ / ノ_ _ -‐'´
\ }―‐‐-/ /  ̄ ̄
/::::\, ゝ―</ヽ
/:::::,:/:fィ:´丁:、::`ヽlヽ:ヽ
/:::rィワ:::レトk八:::ヽ::',::}::l:::::l
,':::::〉テ!:::l ィ=ミー\{ムイ::P!:|
l::!〈/イ:!:::lヘュ;j {:;トi:::l)i::|
|::!:::lヾヘ:::! 、_', ` ハj/i::!
レ!:::|::', :ヽ:ト.、 //'ハ :!
ヾヘヾ::::'f`t≧tく-v{:/ リ
>ヘ:「{ ノヘ_> ゙̄ヽ _
〃 、l、 〃 -、`=っ
/ ヽ ,ィ´`ヽ /ヘー-┬-ツ
,′ ァ ,イ ̄ `ヽl/.: : : .!:}/`ヽr~'
/ 人.y: :ヽ : : : . }: . : : : jノ /
/ / ヽ: : 、 _ヽ; : '`: : : :f:i′ ./
/ / \.: : : :', : : : : : !{ /
/ く ヽ : : :i : : : : :!lー''
ヽ、 ヽ、_r=┐ ): : :! : : : : iハ
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_r、{_/ ノヽ: :.{: : : : : : : : j;イ
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9:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/02 21:38:53
「ほら、山びこだよ…」
お父さんはマサシくんにそう言い、遠くの八ヶ岳を指差しました。
マサシくんは、お父さんが指を差した方向に耳を済ませます。
するとどうでしょう、遥か八ヶ岳の峰から素敵な声が聞こえます。
「あ、本当だパパ、凄いや!」
マサシ君は嬉しそうに笑います。
「ねえ、どこどこ?私も聞きたいよ!」
マサシ君の妹、マユミちゃんはパパにねだります。
マユミちゃんは今度、エニグマ幼稚園の年長組になりますが、まだまだ甘えん坊さんです。
優しいパパはマユミちゃんを抱き上げ、そして頬に優しくキスをします。
パパはお髭が濃いので、マユミちゃんの頬にはざらざらした感触がします。
「ほらマユミ、あっちの方だよ。耳を済ませてごらん?」
パパはそう言って、再び八ヶ岳を指差しました。
マユミちゃんは目を閉じ、耳を済ませます。
するとどうでしょう、再び甲高い声が響いてきます。
「あ、パパ。私も聞こえたよ!ねえ、あれは何?」
マユミちゃんはパパの首に抱きついて尋ねます。
子供は好奇心がいっぱいです。
見晴らしのよい高台でお弁当にしましょう、とママは言いながらゴザを敷き、お弁当の用意をしています。
良く晴れ、遠くアルプスまで見通せる素敵な場所。
空気も澄んでいて春風がとても気持ちいいです。
優しい陽射しが幸せな家族を照らします。少し眩しいくらいの陽だまりです。
「マサシ、マユミ。あれはね…、」
パパはマサシくんの手を取り、マユミちゃんを抱き寄せました。
「あれはね、ヘイドレクという男の悲鳴なんだよ」
パパはそう言って、遠く八ヶ岳の峰々を見ながら微笑みました。
10:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/03 06:17:42
/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:、:.:|:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
//:.:.:.:./:.:./:/ |:.:.|:.、:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:ト!
|:|!:.:.:.:.:!:.:.|:/ !:.:|:.:l:.:.:._l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.||:.:.:ノ|
|ハ:.:.:.:.:|:.:.|'| ̄ !:.:ト、\:.:.:.|l`ヽ|:.:.:|:.:/l:/ハ
l! ヽ:.:.:.l:.:.l:| ヽl ヽ=≠-、:.l|:.:.:|//彡/:|\
\:|:.:.|=-‐ トしrハ|:.:ノ|/! |´|:.:|:.:.:ヽ
i`:.l , ー‐' ,':.:.:.:トノ:!:.:l:.:|:.|:.l!|
|:ノ:.\iヽ ー‐ /:.:.:.:/:|:.:.:.|:.:|:.:lソレ'
//:.:.:.l「| ト、__,.. ィ/:.:.:.:斗-!:.:.:|:.:.:.:.ヽ
/:.:/:.:.:./l/ ノ,へ ! /:.:./ \l:.:.:.:.:.:.',
/:.:.:/:.:.:./|/ 'ー-ri /:.:.:.:/ , |ヽ:.:.:.:.:.:',
/:.:.:.:.ノ!:.:./ ! 二j´ /:.:.:.:/ / l:.:.\:.:.:.:.',
/:.:.:.:.:.:/ ∨ノ/ ,rノー|:.:/ノ´_,,. -‐ /!:.:.:.:.:ヽ:.:.:l
!:.:.:.:/_, -‐' .〉 ,ィ´ ̄l:/ '´ /:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|
11:名無しちゃん…電波届いた?
08/12/31 06:19:34
「スイス政府民間防衛」より。新しい戦争。その名も「乗っ取り戦争」
第一段階「工作員を送り込み、政府上層部の掌握。洗脳」
第二段階「宣伝。メディアの掌握。大衆の扇動。無意識の誘導」
第三段階「教育の掌握。国家意識の破壊。」
第四段階「抵抗意志の破壊。平和や人類愛をプロパガンダとして利用」
第五段階「教育や宣伝メディアなどを利用し自分で考える力を奪う。」
最終段階「国民が無抵抗で腑抜けになった時、大量植民。」 ←今ココ
12:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/08 19:17:48
,ii
.ト、 / |
| \、 ,. - ' ´ ̄¨ ‐ ト、
| \, ヽ \
¦ j ヽ ,' ヽ \.ヽ
/ L 'i i ,i l l ヽ. ヽ i
| FYハ l ト、 }}__ l |
| |. | l ト、ヽ.\',⊥},ノ |
| | | ,.‐'ヾ. ヽゝ .{hi >‐ |
| | |'´/゙「` Y{j 、 |
| | .|,ハヘ_jと `´ 〉 |
| | |/ヾゞ= ' , -‐ 1 / .|
| | | ド ヽ _ ノ/ |
| ハ ヽ |i´` ー- .,、.-イl |
| | .| | |-- 、__{\ ̄:ヽ |
| | ,ハ l }:.:.:.:.:.:.|「`Y>:.:.l l |
. | |_/_;ヽ ヾト、:.:.|ト、/´\:.:| | |
| | l.|:.:.:.:`:.\ \ヾ!!:.| \| |
| | | i |:.:.:.:.:.:.:.:.\ \:.:.| ,>|
| | || |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽゝ| _,ハ|
|,ハ |! |. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} }}:.└‐'´:.|:.:.:|
|| | |l.| lヽ:.\:.:.:.:.:.ノイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:{
|| | /|,ハ.| |:.:.:.:\:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:ヽ
. |! ヽ| | ||∨|:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:}__:.:.:.:.:/:.:.:.:.:l
_. -- 、ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:|:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:|
rf ̄ _, イ:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`'^L:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:|~\
〉レ'´ ,入:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:|´ ̄¨7z.、 _
_,ノ'´ _/ ヽ_\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:〉 「 _) ` 、
r「 / / `「 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ,人 | } ヽ
}| / ,/ .| ヽ、ー--:.:.:.:.;人:.:.;> | フ !
ヽ,ヽ _/ | | `ー`=- 、-イ:.:.:.∨\ | } l
ヽ厶' _, | ヽ \「 ̄ヽ. \ _ __ __. '
{.|  ̄ ヽ \ _,/,ユ ,ニヽ.\
'(\ _ | ` ‐ 、_r{ _r┘ \> .ヽ,>┘
└、ヽ/,ノ `^ー-- 、 _ ー一 /_」 \
,/'´ { '^ーO―O--r┴―ー '‐ '--- ― - 、 \
,〃 ヽ { ヽ ヽ
// ) ___ |_ ¦
l ,′ ,厂`´  ̄ ー- '^ ‐ - .._ /
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13:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 06:00:00
のび太は男子トイレの個室でオナニーをしていた。
手に握りしめ、顔に押し付けてスーハーのしているブツは、しずかちゃんのブルマだ。
体育の授業終わりで汗ばんだしずかちゃんのブルマは、汗の匂いでムンムンしていた。
先ほどまでクラス一の美少女が見につけていた宝物の中に、のび太は鼻先を埋め、思い切り息を吸い込む。
思春期に突入した生娘の放つ、たまらないフェロモンの芳香が、蓄膿ぎみののび太の鼻腔を通して脳髄を刺激する。
(しずかちゃん…ああ、しずかちゃん!)
のび太はそう呟きながら、自らのペニスを固く握り締めた。
…つい先ほど、休み時間開始のチャイムとともに席を立ったのび太。
ジャイアンやスネ夫の呼びかける声を無視し、そのまま教室を脱兎の如く飛び出した。
授業時間中もずっと興奮を抑え切れなかった。
もちろん授業など耳に届いていなかった…そんなのいつものことだが。
先生に指名され、黒板に書かれた非線形微分方程式の応用問題を解くように言われたが、
すこしイラついた態度で「わかりません」と答えたのび太、これで放課後は居残りが決定した。
(ふん、まあいい…。)
ポケットの中には先ほどしずかちゃんから失敬した、脱ぎたてのブルマ。
夏の日差しの下でたっぷり汗をかき、少しムレたしずかちゃんの股間を覆っていたブルマだ。
のび太の鼓動は高鳴る。
もはや五時限目に提出しなきゃならないサンスクリット語のレポートのことなど頭に無かった…。
…たまらなくなったのび太はついに、しずかちゃんのブルマを口にくわえ込んだ。
裾に溜まったしずかちゃんの汗から、少ししょっぱい味がする。
(むう、た、たまらない!)
既に真っ赤に腫れ上がった己のペニスは、小学五年生にしてはサイズはかなりでかい。
大男の疎チン・ジャイアンや、モロの短小包茎のスネ夫に比べると、そのグロテスクな巨大さは群を抜いている。
その灼熱を帯びた巨大なペニスは、今、のび太の手の中で破裂しそうだ。
「…あ、ああっ、し、しずかちゃん!」
脊椎が震えるような感触が伝わり、肛門括約筋が引き絞られる。
そしてその快感は右手で握り締める男根に伝わり、熱く膨張した男根全体が痺れた。
そろそろ出ちゃう、そう思ったのび太は口にくわえ込んでいたしずかちゃんのブルマを取り出す。
そのブルマで自分のペニスを包むと、一気に手の動きを速めた。
しずかちゃんのヴァギナに接した布地が、今、己の亀頭を激しくこすり上げる。
しずかちゃんから染み出した女の汁が、今、己の亀頭のカリに擦り付けられている!
「しずかちゃん、ああっ!!」
一瞬、大きく体を痙攣させたのび太…その直後、のび太のペニスの先端から、夥しい量の精液が放たれた。
熱を帯びた精液はそのまましずかちゃんのブルマの布地に流し込まれ、繊維の隙間にしみこんでゆく。
ちょうどそのとき、授業開始のチャイムが鳴った。
14:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 06:02:55
(どうせレポート書いてないしさ、五時限目の授業なんてサボっちまおう…)
のび太はしずかちゃんのブルマで自分のペニスを拭い、精液をふき取ると、便座に座ったまま軽く尿をした。
廊下からは、教室に戻る同級生たちのあわただしい足音や、早く教室に戻れと怒鳴る教師の声が聞こえる。
そんな日常の喧騒を遠くに感じながら、のび太はポケットからタバコを取り出して口に咥えた。
(前に俺の吸ったタバコの吸殻のせいで、ジャイアンの奴が停学処分になったな…。)
そう思い出してのび太は微笑んだ。
髑髏のレリーフの刻まれたニッケルシルバーのジッポライター(22世紀製でドラえもんから奪い取ったもの)で、
口に咥えたハイライトに火をつける。
大きく煙を吸い込むと、一瞬軽い目眩が起きた。この瞬間がたまらない。
血液中にニコチンが巡ってゆく快感に浸りながら、のび太は煙を天井に向かって吐き出す。
興奮が収まり、自分の精液で塗れたしずかちゃんを見た。
濃紺の生地に、べったりと自分の精液が染み付いている。
どうすっかな?とのび太は悩んだ。
(このまま持ち帰ってオナニーネタにするって言っても、もう俺のザーメン塗れだしさ。)
なら、いっそのこと誰かに変態行為の罪を擦り付けちゃえ、と思いついたのび太の脳裏に、スネ夫の顔が浮かんだ。
廊下に出たのび太は、見回りの教師に見つからないように注意しながら廊下を進む。
目指すは5年3組のロッカールームだ。
すでにクラス全員のロッカーの合鍵は取ってある。
ドラえもんの未来の道具(名前はなんつったけなあ…まあいいや!)でアッという間だ。
通りかかった理科実験室では6年生のクラスが理科実験実習をやっていた。
なにやら常温核融合の実験らしく、重水素抽出装置やフォトンレーザー共振器などがウンウン唸っている。
特殊バイザーをつけたアホ面の上級生たちが、理論物理学博士号を持つ理科教師の熱弁を熱心に聞いている。
(馬鹿だな…こんなのドラえもんを脅しつければ、ミノフスキー・イヨネスコ型核融合ジェネレーターくらい出してくれるぜ)
嘲笑いながらのび太はそこを通りすがる。
そのときだった。
「のび太くんっ!」
と、呼びかける声がした。
その声に、射抜かれたように立ち竦むのび太。
額に汗がぶわっと浮かぶ…まずい、見つかった!
ツカツカと背後からのび太に近づいて来る足音が響く。
固いヒールがリノリウムの床に当たり、長い西校舎の廊下に響き渡った。
ゴウンゴウンという空調の音と、時折発せられる実験室からの機械音…その中で一際甲高く靴音が響く。
15:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 06:05:44
「のび太くん、今、授業中でしょ?」
女の声…のび太は恐る恐る振り返る。
そこには鮮やかな白いブラウスを着た、美人英語教師茉莉子先生がいた。
鼻筋の通った端正な面立ち…薫り立つような濃厚な色香がどことなう漂う。
紅のルージュが引かれた口元は僅かに微笑み、刺すような視線でのび太を見つめる。
「こんなところで何をしているの、ダメでしょう、授業をサボったら」
そう言ってのび太の目の前まで歩み寄る茉莉子先生。
細身の体から我儘に隆起した乳房が、のび太の鼻先で揺れる。
たしかにまずいことになった…こんな状況じゃ誤魔化しようがない。
担任の谷口に報告が行けば、こんどこそ間違いなく停学だ…のび太の頭は必死に打開策を探る。
「せ、先生はこんなところで、何をしてるんですか?」
結局そんなことしか言えなかった…見回りに決まってるじゃんかよ!
のび太は「全力疾走で逃げる」という選択肢を思い浮かべ、それを実行しようとした。その瞬間、
「私?…うふっ!私もサボりよ」
茉莉子先生は、そう言って妖しげに微笑み、再びのび太の目を見つめる…熱い瞳だ。
「生理痛だって誤魔化して、5年1組の授業をすっぽかしたの。だからあなたと同罪…黙っててよ、のび太くん!」
そう言いながら茉莉子先生は懐からタバコを取り出した…ヴァージニアスリム。
それを一本取り出し、口に咥えた瞬間、「あ、ここじゃヤバいか!」と言って、振り返って歩き出した。
(生理痛…生理痛って、茉莉子先生は今生理なのか?)
のび太の中で妄想が膨らむ。そして視線は歩き出した茉莉子先生の後姿を無意識に追っていた。
年頃の男子生徒を挑発でもするつもりなのか、切り詰められた短いスカートから長く健康的な美脚だ。
そのグレーのタイトミニの下で、ことのほか肉感的な尻が、歩くたびに躍動するように蠢く。
(生理って…マジすか、茉莉子先生)
先ほどたっぷりと放精したにも関わらず、のび太の股間が疼いた。
窓から差し込む午後の日差しの下で、見事な美脚…。
そして生理…女性のあの部分から、出血するんだよな、確か。
「のび太くんも、来る?」
突然振り返った茉莉子先生は、のび太に向かってそう声を掛けた。
そして自分に向けられるのび太の視線を素早く察し、悪戯に微笑んだ。
その微笑は、差し込む日差しの中でまるで奇跡のような輝きを放っていた。
16:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 06:06:17
「…茉莉子先生、ボク、もうダメですっ!」
のび太自身を苛める巧みな茉莉子先生の舌技に、のび太は最早限界であった。
机の端に腰掛け、ズボンとパンツを下ろしたのび太。
そののび太の前に跪き、長い黒髪を振り乱しながら茉莉子先生は一心不乱にのび太をくわえ込む。
大きく開かれた胸元から、豊満な乳房が揺れる。
先ほどまでのび太の顔がうずまっていたあの場所だ。
たくし上げられたスカートからは、見事なまでに丸みを帯びた臀部が剥き出しになり、のび太の視界の下で蠢く。
その白い地肌が、窓から差し込む西日を浴びて痛々しいほどに白い。
「ああっ!」
人気の無い北校舎…その狭い教材用具倉庫の中に響き渡る喘ぎ声を上げて、のび太は果てた…。
体中が震えるような快感が駆け抜け、その疼くような快感がのび太のペニスに伝う。
前立腺の奥から湧き出した熱き迸りが、長く太いのび太の男根を伝い、茉莉子先生に向かって噴出した。
「…んんっ、むんんぐっ!」
のび太を口に含みながら、茉莉子先生は唸った。
口腔内にことのほか大量の精液が満ち溢れ、その熱を帯びた奔流が茉莉子の喉に流れ込む。
小学五年生としては考えられないほどに巨大なのび太のペニスが、茉莉子の口の中で痙攣して暴れた。
若草をすり潰したような生臭さが、茉莉子の鼻腔を刺激する。
その若き生命力の逞しさに煽られ、茉莉子は自分の体の芯が熱くなっていくのを感じた。
机の端に腰をかけたまま、のび太は快感に余韻に浸り、大きく喘ぐ。
そののび太の腰に手を回し、茉莉子はさらに彼自身を深くくわえこんだ。
「あうっ!ま、茉莉子先生!」
のび太は腰を引かせる。
茉莉子はそれを押さえ込むように抱きしめ、のび太の太いペニスを吸った。
一滴も残さず彼の雫を吸い出す、彼女の本能がそれを求めていた…。
「…うふっ!ダメでしょ、のび太くん」
体育用のマットの上で横たわる二人。
茉莉子先生はヴァージニアスリムを一本取り出すと、それを口に咥えた。
「あ、ライター…」と言いながら、横たわるのび太の上に身を乗り出し、向こう側にあるバッグを探りはじめた。
のび太の目の前に、無造作に晒された丸い乳房が揺れた。
少し汗ばんだ白い肌が、ホコリ臭いこの用具倉庫の中で一際新鮮に輝く。
目の前のこの女の肉体で、自分は初めての経験をしたのだ、と改めて振り返った。
その瞬間、精を放って萎れたのび太のペニスに、僅かだが疼きが走る。
茉莉子先生はライターを取り出すと、のび太の横に座り、タバコに火をつけた。
少し目を閉じ、煙を味わった後、ルージュが滲んだ唇をすぼめて天井に吐き出す。
のび太はそれを横目で見ていた。
快感の余韻が彼の思考力を奪い去る。力なく横たわる体は、まるで自分のものではないようだ。
そんなのび太を、茉莉子先生はしゃがんだ姿勢のまま見下ろした。
そしてあの悪戯ッ気たっぷりの微笑みで、のび太の目を見つめる。
17:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 06:06:49
「まったく…こんなことしてるなんて、結構可愛いところあるじゃない」
茉莉子先生はそういいながら、のび太が持っていたしずかちゃんのブルマを手にとって見せた。
のび太は寝そべったまま、恥ずかしさのあまり視線を逸らす。
見られたくなく、知られたくない自分の恥部が、このように晒される。
激しい自己嫌悪と後悔の念が、のび太の中で渦巻く。
「みなもと…しずか、かぁ。ああ、あの娘ね」
茉莉子は指先でつまんでいるブルマを宙で数度振った。
濃紺の生地に、のび太が放った精液がこびり付き、乾いてカピカピになりかけていた。
「のび太くんは、この娘のこと、好きなの?」
顔を背けるのび太の目の前にそれを突き出し、タバコを咥えながら聞いてくる。
その声はどこか楽しんでいるようで、妙に明るい。
「いえ…別に、そういうわけじゃ」
のび太の口は重い。
もちろん大好きだ。
幼馴染であったしずかちゃんが、思春期を向かえ徐々に女の体になってゆく。
そんなしずかちゃんに、抑えられない熱い思いが沸き立つのを、のび太は知っていた。
今まで意識していなかった原始的な衝動が、のび太の中で激しく燃え上がってきている。
その捌け口を求めて日夜苦悶している…その結果が、これだ。
突然、茉莉子先生がのび太にのしかかってきた。
「ひねくれてるのね、のび太くん。…もっと素直にならなくちゃ女の子にモテないわよ」
そう言って微笑むと、茉莉子先生はのび太の唇に己の唇を重ねた。
長い黒髪で視界を奪われた。濃厚すぎる女の薫りが、一気にのび太を包み込む。
茉莉子先生の舌が、のび太の前歯を押し広げた。そのまま中に侵入し、のび太の舌と絡まりあう。
唾液と唾液が交わされる…茉莉子先生の唇から溢れた唾液を、のび太は飲み込んだ。
のび太は思わず先生の首に縋りついた。
夢中になって茉莉子先生の唇を求める。
ああ、たまらない。
だが、のび太の抱擁を面倒くさそうに払うと、茉莉子先生は唇を離した。
のび太の肩を押し、上半身を起こす…長い唾液の糸が、二人の唇の間で光った。
もう一度、二人は見詰め合う。
刺すような視線が、のび太に注がれた。
美しさを越えて、どこか恐ろしい。
無言のまま、ジッと茉莉子先生はのび太を見つめる。
緊張し、唾を飲み込むのび太。
18:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 16:59:29
すると突然、茉莉子先生の手が、のび太のペニスを握った。
「ううっ!」
まだ勃起しておらず、下腹部で萎れたままの柔らかなペニス。
そのペニスを茉莉子先生の手が揉む…少し冷たい手の指の感覚が、たまらなく心地よい。
「こんなに大きいの、あなたは持ってるじゃない…凄いわ、これ」
茉莉子先生はゆっくりと顔をペニスへと近づける。
「この凄いので、しずかちゃんのことを貫いちゃいなさいよ…男でしょ?のび太くんは」
そのまま肉茎を口に含んだ。肉茎をこすり上げ、陰嚢を丁寧に揉みながら、亀頭に軽くキスをした。
「まだ、時間はあるわ…今度は私を気持ちよくさせてよ、のび太くん」
四つん這いになった茉莉子先生は、のび太のペニスを掴んだ。そのまま己の秘所に導く。
「で、でも…先生もマズいんじゃないですか?」
自分のペニスがゆっくりと茉莉子先生の中に入ってゆく。
熱く濡れた粘膜が、のび太の硬直した肉茎をくわえ込んでゆく。
「忘れたの?私、今日は生理痛で半休なの…うふっ!」
ついにのび太のペニスが、茉莉子先生のヴァギナに埋まった。
茉莉子先生は顔を顰め、小さく唸る…のび太の肉茎の圧力に、少し驚いているようだ。
のび太は茉莉子先生の膣の熱さを感じ取りながら、茉莉子先生の乳房を掴んだ…。
午後の太陽が眩しかった。
思わずのび太は目を手で覆う。
普段通いなれた、いつもと変わらぬ通学路。
しかしその街並みが、前より小さく見える。
春風が優しく吹きぬける通りを、のび太は一人歩いていた。
もちろん担任教師の呼び出しなど、彼の頭にはない。
そんな些事など、もはやのび太にとってはどうでもよかった。
体の節々が疼き、少し気だるさが残るが、それすら今は心地よかった。
下校中の他の同級生たちの卑小さを内心少し嘲笑いながら、のび太はゆっくりと道を進んだ。
「おーい、のび太!」
突然、空き地から叫ぶジャイアンの声が聞こえた。
スネ夫、しずかちゃん、それに珍しく出来杉。
町内少年野球チーム”ジャイアンズ”の面々が空き地に勢ぞろいしていた。
彼らはのび太の方を見ながら、早く来るように手招きしている。
(今日は試合なんかあったか?)
歩みの速度を速めることなく、のび太は彼らの集う方へと進んだ。
別に急ぐわけでもあるまい、どうせ小学生の用事なんてたかが知れている。
19:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 17:08:52
「早く来いよ、何やってるんだよのび太!」
少しイラついたジャイアンの表情が可笑しい。
しずかちゃんの少し心配そうな表情が見える。
目が合った瞬間、少しだけ心臓の辺りが疼くのを感じた。
表情は変えない…その自分の冷静さにのび太は少し驚きながらも、決して歩みを速めない。
そのような自信が何処からか湧き出てくるのが、自分でもおかしかった。
「遅いよのび太。掃除の時間もサボって何やってたんだよ!」
ジャイアンが目の前で怒鳴る。
そういえば北校舎階段の掃除当番だったよな、と思い出した。
「あの、ちょっと調子が悪くて保健室で寝ていたんだよジャイアン。ゴメンね」
いつも通り、少したじろいだ表情をとってみせる。もちろんこれは演技だ。
自分をこれほどコントロールできることが、ちょっと嬉しかった。
「だいじょうぶのび太さん…?」
しずかちゃんが心配そうに見つめる。その視線が痛い。
僅かに微笑んで頷き、なるべく目を合わせないようにする。
心のどこかにあるやましさが、のび太の心を疼かせる。
「で、どうしたのみんな。勢ぞろいしちゃってさ?」
と言い掛けたところ、ジャイアンがのび太の腕を掴んだ。
「ちょっと来いよ。これからみんなで相談があるんだ…」
「…なあ、おかしいと思うだろ、のび太」
話が終わると、ジャイアンはそうのび太に話しかけた。
いつもはのび太を冷やかしにかかるスネ夫が、今日は珍しく静かだ。
みんなの顔もどこか深刻そうで、笑い声を上げるやつは一人もいない。
馬鹿げている、そうのび太は思った。
てっきりしずかちゃんのブルマが無くなったことを問い詰められるのではないか、と疑ったからだ。
あれは自分の目の前で、茉莉子先生が燃やして捨ててくれたし、ばれる心配はないのだが。
ヒマをもてあまして身勝手な妄想を膨らましてるだけじゃないのか。
そんなヒマがあったら、別にやることがたくさんあるんじゃないのか?
「でもね、のび太さん。私の身の回りでも変なことがあったの…」
と、しずかちゃんは泣きそうな顔で話だした。
そもそも出来杉の話も常軌を逸している。
20:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 17:11:59
(※以下、事件内容はまだ未定)
「何かあるに違いないよ…」
出来杉くんはみんなに向かって言った。
「ボクはこの事件を少し調べてみたんだ。あまりにもヒドイ事件だったし、何か異常な感じがしたからね」
こればかりはいつもの出来杉くんだ。
「この事件が集中して起きているのはそう、この富士見町を中心とした辺りだったんだよ。」
そう言って出来杉くんは地図を広げた。
地図には赤や青のマジックで方々に丸や三角の印がつけられている。
出来杉くんによれば、それは事件の発生場所だそうだ。
様々な模様に描き分けされた印は、事件の内容と起こった時期を分類したものだという。
それを一つ一つ指差しながら、出来杉くんはご自慢の自説の滔々と説いている。
周りの同級生たちも、食い入るようにその説明を聞いている。皆真剣だ。
見ればしずかちゃんも真剣な眼差しで、出来杉の説明に聞き入っている。
(余計な事を…)
とのび太は思った。
頭が良すぎて宇宙から電波でも受け取ったんじゃないか?アホらしい。
そんなの俺たち小学五年生がどうこうしたところで、どうにかなるわけないだろ。
のび太は一応聞くフリをしながらも、どこか醒めていた。
麗らかな春の日差しの中で、浮かれたように熱心に語り合う少年少女たち…。
そんな中で一人のび太だけは、茉莉子先生との逢瀬を思いだしていた。
「…よし、決めたぞ!」
突然ジャイアンが叫んだ。 びっくりするのび太の目の前で、ジャイアンは土管の上に飛び乗り、みんなの方を向く。
「俺たちでこの事件を解決しようぜ!」
そうジャイアンは宣言した。
みんなを見つめるジャイアンの目は、溢れ出る正義感で漲りキラキラと輝いている。
固く握られたこぶしを天に突き上げ、戦いへの決意を露わにしていた。
そんな姿を澱んだ瞳で見上げながら、のび太は溜め息をついた。
(解決するって何を?戦うって何と?少年探偵団って何の冗談だ?…馬鹿馬鹿しい!)
こんな阿呆なこと、必ず誰かが反対する、そうのび太は期待していた。
というより、この馬鹿げた思いつきを誰か笑えよ、のび太は周りを見渡した。
すると…「そうだ!」「ジャイアンに賛成!」「俺たちが事件を解決しよう!」
のび太の目の前で彼らは口々にそう叫び出す。
拳を振り上げ、口々に戦いを叫ぶ少年少女たち。
その異様な姿は、平和で平凡な日常とは明らかに乖離している。
21:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 17:13:27
ふと出来杉と目が合う。
彼の目は不思議なほどに爛々と輝き、まるで光を放っているようだ。
普段の知的で冷静な優等生とは思えない、どこか熱を帯びたその表情にのび太はたじろぐ。
真っ直ぐに刺すような視線がのび太の注がれる。
まるで獲物を狙う捕食獣のような、鋭い視線だ。
のび太は思わず目をそらした。何かを見透かされているような、そんな気がしたのだ。
周りの同級生たち…中にはのび太が名前も知らないような、別のクラスの人間まで集まっている。
彼らは土管の上で仁王立ちするジャイアンに、興奮した視線を送る。
何かがおかしい、何かが。
今まで過ごしたありきたりの日常が、どこか狂っているように思えた。
そういう意味では、出来杉は正しいのかもしれない。
午後の授業を抜け出し茉莉子先生と二人で過ごしている間に、のび太の住まう世界は何かが変わったように見えた。
22:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/11 17:40:31
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23:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/13 19:21:20
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24:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/14 19:39:43
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25:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/15 01:16:41
『尾崎豊物語番外編 壮絶!アナル開発調教』
「紳士淑女の皆様、お待たせいたしました…これからこの巨大なディルドを、この肉便器男のケツにぶち込みま~す!」
ガチムチマッチョの女王さま、見城徹がそう叫ぶと、客席は一気に沸いた。
それを一礼して受ける見城…巨大な胸筋がブルルンッ!と弾む。
尾崎の尻に向き直った見城は巨大なディルドを手で掴むと、尾崎の肛門に先端をぴたりと当てた。
同時に「ウリャ!」の掛け声とともに一気に腰を押し出し、尾崎の肛門内にディルドをぶち込む。
「うぎゃああー!」尾崎は絶叫した。
凄まじい激痛が全身を突上げる。
覚醒剤で痛覚神経を沈静させても、括約筋が引き千切れる痛みは想像以上だった。
塗りこんだローションも意味を成さないほど、見城の肛門調教は過酷だった。
ブチブチブチっ!と尾崎の肛門括約筋の筋繊維が引き千切れてゆく。
熱き血潮は腸内を伝い、腿を流れてステージ上に流れてゆく。
しかし気持ちいい! 痛いにも関わらず、尾崎は同時に快感にも目覚めていた。
肛門を虐められると同時に、見城が尾崎のペニスを手コキし始める。
尾崎のペニスは熱を帯びて膨張し、痙攣し始めた。
見城の図太い指の腹が、尾崎の亀頭の縁を巧みにこすり上げる。
その痺れるような快感が尾崎を刺激し、肛門をより引き締めてゆく。
「ああっ…あああっ!」
遂に限界に達した尾崎は、短い喘ぎとともにステージの床に向かって精液を放出した。
しかしそれでも快感は止まなかった。
見城のディルドが肛門をかき回すたびに尾崎は喘ぐ。
尚も手コキを続ける見城の巧みな技に反応し、再び勃起を始めた。
「素敵だな、尾崎…。もう、こんなにしちゃってw」
見城は目の前で喘ぐ尾崎の痴態を見下ろし、嘲るように笑った。
肛門から血を垂れ流し、四つん這いで悶え泣く尾崎…それは完璧に調教されたマゾ奴隷だ。
ここまで尾崎を調教してのけた見城の手際に、客席で自慰をしていた須藤は軽く嫉妬を覚えた。
その須藤の嫉妬を感じ取りながら、見せ付けるように尾崎の肛門をかき回す見城。
そして激痛の快感の波の中で、尾崎は遂に失神し、同時に失禁した。(了)
26:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/15 05:06:08
_ -─ ¬く  ̄ ‐- 、
/ _==-ミァ-─‐-、 \
/ , ‐''" \ \
/ / / | \ ヽ
/ / / / / || | i ヽ i
i / / / / / / || || |│ |ノス
|// / /___, -一ァ| /! |ト、|│ | | く」
|,-‐¬  ̄---┘'7 |! ハ! |,、-┼十|! | | |
, -‐ ''" し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ハ |
,r/ __ ,イ|リ ヾハ! ヽ! ,ィ⌒ヾミリノ!/リ |
/ ||ヽ -' / ̄ )` __ |ヒノ:} '` ,イ/ | |
,r ' ヾ、 ,-、____ , イ ̄,r==- ==-' レ' /| |
/ ヽ `ーソ ' | |ト、,ヘ ′"" "" / / || |
. / \_ / | ハ ヽ`゙'ヘ ' '__. ィ / / | | |
/ / / | ヽ 川\ ヾ三ニ‐'′//! | | | |
/ / / 八 \川| |`ト- .. __ , イ‐ァヘ | | || |!
/ / / / \ \ 「`ー- 、 / .〉 ト、| ヽ、
,イ /-─=¬ニヘ、_ \ 厂\ 厂ヽ /!| | `ー=ヘ
-‐  ̄ /─ '  ̄ ├- ヽ\ \ノ\ \ 人 ハ!ヽ || |-┤ ヽ
/ /!‐-- | |\ ト、_`ヽ oヽ ト、! || |‐┤- ヽ
// 〉 __ / ├‐- || | 川-‐ | | 厂7! ハ! ├:┤  ̄ヽ
/ / ー ─  ̄ ├‐- リ || ハ!ヘ | | ト┤|/′ ヾ,┤ ゙i_
27:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/15 20:34:22
ト _ハ
│ `\ /ノ ヽ
│ ヽ\ _______/ノ ヽ|
│ λ \ /ノ │
│ 」 亅 `/ ノ / |
/ ソ ノ /彡 丿',
/ / / ',
/ / / |i | ヽ i ',
/ / / | | | | ', | |
/ | | | | i| | | | |
i| | イ「「`ト | | | ィTTナ ト 、_ | | | |
|| | | | |レr=ミ|i | | | | |__|__| `| |_」_ | |
|i |从 |〈 ト::::::} i| 「/厂`ト、/| | - V i |
Ⅳ |i| 代_リ |.{ ::::::}|〉| |^ヽ | i |
| | ゝ‐' 辷ーヅ | |_ノ.ソ i |
| | i|:::::::: ' ::::::::: | |イ | /i |
| i | \. 、_ _, /| // | / レ'
|\ |厂/ヽ、 , イ / /∧\|i
乂 \| / __ > 、_ . ィ |/|/从 | |::| ̄ ̄ ¨ ヽ、
n_ ,,.ム<゚<>゚ヽ ト、 ヽ _ | |::| トr― 、____
r ‐し:::/ }:::::::::/ | ヽ r‐ '´ / // / ト-<: : : : : :入_
| 、入::::' ,__ム.斗ヤ', / // / トミヽ、` <: : : : :./入_
∨ _└、::レ<´ | ヾ\ / // / | \:.:.\ `<: : : : : :\,''"',''"'''"'ヾ〟
レ' \ Y } ', ヾ \_i:_/ / / ∧ \:.:.\ ∨―へ '"''ヾ〟
/ \ |_} | ', `ヾ ニニニ - ' / / | V:.:.ヽ. ∨: : : : : |\ ゞ ''"'ヾ〟
ヽ、 >ヘ、_}. | |\ ./ / | |:.|:.:.:| |― 、|: : | 丶 '"ヾ〟
\ ヽ | | `‐r‐<.._ / ./ | /.:.::./ |: : : : : :| \\ ゚ ゚ ヾ〟
\__, |二ニi |___ヾ >、/ー' | >'//::.:/ | \: : /: : : :∨\ ゞ ヾ〟
ノ | / く_ 入 ヾ ト、 |‐ ¨ /:.:.:/ /: : :.∨\: : : :.',: :/ ヾ〟
. / | /\: :\.トヾ\_____,/|___//::./ イ: : : : :.|: : :.|: : : :∨〟 ゞ゚ ヾ〟
| / |: : : : :\/:| \_____/―‐r┴ ' _. ィf: : /: : |: : /: : : :|\/| "'〟 ヾ〟
| / ∨:./:.く: / /\__\_ア:.T:√: : :./: : /:./ ∨: : : : :|: : : : | '〟 '〟
28:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/16 00:29:50
‐-、 ヽ
,..-.;:=:.:.:_:ヽ)ノ__
,..-‐./:;.:'..:.:/::.、::、:、:! `ヽ
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l.:::::l r.l:.l:::i:.:!.:i.::i.:.::.:..:.::l
,.-=‐'、ー-‐l、!:i:;:!::i::l:.ハ:/:l:ノ:.lj
l ヽ',l:l ヽ:lリゝヾ:!,lノノ::.:ノ
l、 、j l:l ヽ!::.-‐..l´,!:./
l 〉. `!.l:l l:::|. l:|ゝ"
. l `、 `、:L....」:l,.._」:| l
____l :i丶 ..::} ̄「ー=‐-' l
_ -´{_____',:i `、. 丶 }´{ ノ l
{_ -‐i ,r'... 丶 `、. |´ | ',
| i ,.'/ l `、 ゝ、_ ', _,..、!
| i. // l y'´ '-r'__..、_`〕_
| i /.,' l __< _,/´ 、、ヽゝ_、`i
| i. ,' { _,.-‐ 'i. ,.゙>─` ´゙ー- '`ヽ-..j
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| i /:i :! :i ::i/ 、 l !
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|_ . 」__'ー/__」_ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l-─‐-、! _ l
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29:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/16 20:58:48
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/r'゙ //r''"::::::::::::;/:::::ヾ;::::三ミ::::三ミミミ:::
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j::::!::l;:i::::{::i:|;;r' ○ ,.-'";;/::::/::::/V!:::::::::::
/::ノ:::ノ:}::::レj;;;;!::... __,/;;/::/:::::/:::l、:i|::::::::::::
l:/:::;ノ:;ノ//;;/,.-‐'";;;;;/:::::;'゙:::::/::_r;>´゙i;|:::::::::::
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/::::::_,,、-'ニv=v‐v〈`ト、.|、l;ハ|ヽ!`' ト|,ヽ,/::::::、トヽj:/:::::::::
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´ ヽ,! ヽ!ヽ!`' 、ト!ヾy'::::::,、ト、゙!`Y/:::::::/
゙i,`;/,、 ト|ヽj゙し'":::::/
30:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/16 21:02:12
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31:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/17 19:33:20
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ヽ、 / \ `~ー'′ |rー',、_ |V }.:./}:.:./丁: Vイ
32:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/19 21:30:09
『ヘイドレクの物語 欠落した部分』
①
「はっ!」
ヘイドレクは起き上がった。まったく見知らぬ風景が、ヘイドレクの周りに広がる。
一面お花畑…芥子の花と食虫植物がたくさん植わった謎の花園だ。
宙を舞う毒虫たちが、ヘイドレクの弛んだ肌を次々と刺し、花に集った毒蝿が食虫植物に食われている。
空は桃色の雲で厚く覆われ、時折そこから黄色っぽく濁った雨粒がパラパラと振り落ちる。
空気全体が硫黄臭く、独特の硫化水素臭がヘイドレクの蓄膿ぎみの鼻を突く。
「ここは一体、どこなの?」
気づけば全裸。というよりも全裸は殆どヘイドレクのユニフォームと言ってよい。
そんな軽犯罪的な格好のまま、ヘイドレクは立ち上がった。
するとどうであろう、遠くから鋭い爆発音が響いた。
同時に爆風のような風が吹き抜け、空を覆う桃色の雲を薙ぎ払った。
「うわっ!」
ヘイドレクは思わず腰を抜かし、地面にへたりこんだ。
少し脱糞してしまったことは秘密だ。
爆発音がした方向から、様々な破片が飛び散ってくる。
人間の臓物や引き千切れた手足が、ヘイドレクがへたり込む辺り一面にも飛び散り、血飛沫を散らした。
赤紫の芥子の花が、どす黒い人間の生血で染まる。
するとどうであろう、地面のあちらこちらから湧き出てきたムカデやヤスデたちが、その肉片に群がった。
長い牙を剥き出しにして、人間の死肉を引き千切って喰らう毒虫たち。
―ここは天国なのか?
困ったときはオナニー。それがヘイドレクの掟だ。
本当にこんなところに来るとはヘイドレク自身も思っても見なかったのだ。
死臭の漂う極彩色の花園で、自らのペニスを至極ヘイドレク。
呆けたようなマヌケ男ごときに、ここに送りこまれた本当の理由など分かりはしない。
そう、それは陰謀…遥かなる神々の仕掛けた、人類の存亡に関わる壮大な陰謀だったのだ。
33:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/19 21:31:15
②
ピンク色の雲の切れ間から、黄金色にキラキラと輝く陽射しが差し込む。
するとどうであろう、蕾を硬く閉じた棘だらけの蕾が、ゆっくりとその花弁を押し広げたのだ。
まるで血そのもののような朝露を垂らしながら、毒々しい赤紫色やオレンジ色の花びらが広がる。
生臭く、むせるような芳香が、いきなり周囲に漂った。
その香りはまるで魔法…生きるもの全てを酔わす、魅惑の甘い香。
「ああっ、あううっ!」
ヘイドレクは思わず唸った。貧弱な想像力の中に眠りこける歪んだ官能を呼び覚まされてしまったのだ。
小学校低学年の少女たちへの偏愛や、ホラーやファンタジーの作家になれるとの勘違いも甚だしい思い込み。
腐りかけたヘイドレクの脳髄を、そのような妄想の絵巻が渦巻いてゆく。
まるで地獄絵図…いや、極楽なのか?
そんな中でヘイドレクは、いつしか自らの妄想に酔いしれてゆく。
目の前に、ヘイドレクが憧れた小学五年生の美少女・詩織ちゃんが微笑んでいる…。
詩織ちゃんは、そのままヘイドレクに寄り添い、愛くるしい笑顔を見せた。
もちろん現実には、そんな少女など存在しない。
花の芳香に含まれるアヘンとかヘロインとかに似た成分が、脳神経をチリチリと刺激し生み出した幻覚だ。
だが、それで充分だった。
ヘイドレクのペニスは、もうビンビンだった。
目を瞑ったまま両手でペニスを弄繰り回すヘイドレク。
彼の瞼の裏には、幻覚の中で踊る美少女・詩織の、スカートの裾から覗く素足が映し出される。
興奮のあまりヘイドレクは傍に落ちていた名も知れぬ兵士の死体を抱きしめた。
その死体…腐って腐臭を放ち、腸がはみ出て、そこに無数の芋虫が集っている…を、己の股間にこすりつける。
液化した腐肉が、グチュッと粘液質の音を立てて、ヘイドレクの小さめのペニスを押し包む。
肉に集っていた芋虫たちが、ヘイドレクの肌を這い回り、小さな毒針でチクチクと刺す。
―ああ、最高だ!たまらないよ!
その刺激すら、今のヘイドレクにとっては快感そのものだった。
34:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/19 21:31:52
③
ヘイドレクは妄想の中で、この世に存在すらしない美少女のスカートの裾に手を差し入れる。
だが幻覚に過ぎない美少女・詩織は、可憐に恥じらい、少し顔を赤らめて目を背ける。
そのしぐさに、思わずヘイドレクは唸った。
そう、屑の人生を歩み続けたヘイドレクが、長らく憧れ続けた光景だ。
ヘイドレクは微笑んだ。もちろん思い切り気持ち悪い笑顔で。
もう一度、妄想の中の美少女・詩織を抱き寄せた…残念ながらそれは、腐って肉のこそげ落ちた兵士の死体だが。
そのまま詩織ちゃんの頬にキスしたのだ…残念ながら兵士の死体の、剥き出しの尻の肉であるのだが。
ヘイドレクの唇の周りに、腐肉から滴り落ちる粘液がこびり付く。
それを舌で美味しそうに、ヘイドレクは舐めとる。
右手は、もはや己のペニスすら握りつぶしそうだ。
―も、もう逝きそうだよっ!
幻覚の美少女・詩織を組み伏せ、その衣服を手で掴み、そのまま剥ぎ取ろうとして…ああっ!
その瞬間だった。
突然、周囲の花たちは、謎の黄色い粉を吐き出し始めたのだ。
まるでタバコの煙を吐き出すように、全ての花たちがその花弁を僅かにすぼめ、それらを空中に解き放った。
それはピンク色の瘴気と交わり、徐々に虹色の春風の中で渦を巻き始めたのだ。
とたんに辺りの様子が一変した。
大量に漂う花たちの花粉が、いつしか虚空に満ち溢れ、柔らかな日差しを遮った。
地平線の彼方から、鈍い漆黒に染まった積乱雲が立ち昇り、春風を遮る。
と、同時に、まるで肌を掻き毟るような痛みがヘイドレクを襲う。
鼻腔を貫く、吐き気を催すような硫黄の匂い。
脳髄に、焼き火箸でかき混ぜたような激しい痛みが走る。
戦士たちの死肉を喰らっていた虫たちは、突然宙に飛び立った。
明らかに怯え、興奮している毒虫たちは、群れを成して次々と交尾を始める。
一匹のメスに無数のオスが群がり、生殖管を卵管にねじ込もうとする。
ダンゴ状になった虫の群れが無数、宙に舞い、ぶつかり合う。
ブンブン飛び回る肉食の甲虫たちは共食いを始める。
さらに何処からとも無く現れた蝙蝠たちが、その虫たちをバリバリと喰らい始める。
35:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/19 21:32:39
④
そんな中で、何とヘイドレクは笑っていた。
鼻の穴や耳の穴から膿を垂れ流し、毛穴という毛穴から血潮を滲み出しながら、ヘイドレクは笑い転げていた。
そう、詩織ちゃんが、ヘイドレクの前で衣服を解き始めたのだ。
覚悟を決めたように、恥じらいながらも、ゆっくりとヘイドレクの目の前で。
上着を脱ぎ払い、スカートをたくし上げ、詩織ちゃんは真っ白の可愛らしいパンティーを抜き取る。
もはやスカートの下には、何もない…そこに存在するのは、詩織ちゃんのあの、あのっ!
スカートの裾から伸びる、硬く閉ざされた、か細く白い少女の両脚。
その奥、恥部が間もなくヘイドレクの目の前に!
―やったっ!遂に、遂に俺はロリロリ美少女の未開発マンコを拝め、犯せるんだ!
泣きながら笑い、笑いながら泣いたヘイドレクは、その少女の股間を血走った目で凝視する。
―間もなくだ、間もなく純粋無垢なマンコを観賞できるんだ。
もはやヘイドレクの股間は爆発寸前…死肉と蛆虫の集った臭い短小チンポが痙攣を始める。
―思う存分観賞し、ナメナメした後は、僕のこのデチ棒を思いっきりぶち込んで!
生理すら始まっていない娘の子宮に、己のザーメンを大量に注ぎ込んでやる、とヘイドレクが思った瞬間だった。
ヘイドレクの網膜に飛び込んできた光景…それを見た瞬間、ヘイドレクは凍りついた。
そのままゆっくりと口を開き、初めは呻くように、そののち天に轟くような声で、ヘイドレクは絶叫した。
「うわあああっー!」
詩織ちゃんの股間から、30センチ近いペニスが悠然とそそり立っていた。
先端部からカウパー氏腺液を滴らせたその赤黒い肉棒。
それはまるでそれ自体が独立した生き物であるかのように悠然と脈打ち、ヘイドレクの頬を叩いたのであった。(了)
36:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/22 07:31:48
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37:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/22 08:02:30
『雨の日』
①
もう終わりだね。そう、今日まで頑張ってきたけど、それももう終わりだ。
間もなく核融合炉は溶解し、この施設は大爆発を始めるよ。
もう、誰も助からないんだ。
エネルギープラントの大爆発で、周囲半径100キロくらいは死の世界になるんだ。
その後は短くて数百年、長ければ数万年も半減期がある放射性物質に汚染された土壌が、果てしなく広がるだけ。
僕は握り締めていたサブマシンガンを、目の前のテーブルの上に置いた。
管制室には、先ほどまで僕らに抵抗を続けたエネルギープラントの職員たちが、血まみれで倒れている。
無駄な抵抗をしなければ、彼らをここまで痛めつけて殺さなかったのに。
命令どおり原子炉から制御棒を抜いて、核反応を暴走させれてくれれば、仕事も早く済んでたのに。
実に馬鹿な奴らだ。
この管制室の中は、けたたましい警報が鳴り響いている。
原子炉の様子をモニターしているモニター画面には、危険を告げる警告の文字が点滅する。
明らかに上昇した炉心温度は、もはや停められない。
ウラニウム235の核融合反応は臨界を越え、大量の中性子をばら撒きながら周囲のイエローケーキを焼いている。
核融合炉にあるカメラは、純水に満たされたプールで不気味に光を放つチェレンコフ光を映し出す。
これは破滅の光だ。全てを終わらす僕らの希望の輝きだ。
あと少しで、この世界は滅ぶんだ。
僕はふと、外部警備用モニターを呼び出し、その画面に目をやった。
降りしきる雨の中、自動通報装置の通報を受理した軍関係者が、門前に殺到しているのが見える。
それと、おそらく特殊部隊員を満載しているであろう武装ヘリが、施設の上空を飛び回っているようだ。
もう遅いのに。
僕らの同士が彼らに対し、密かに施設内に持ち込んだ機関砲で応戦している。
門を突き破り、内部に突入した装甲車にミサイルランチャーを撃ちこんでいるのが見える。
一瞬、オレンジ色の輝きがモニター画面を満たす。
それが消えた途端、装甲車の一つが炎上しているのを映し出す。
そんな虚しい光景を呆然と眺めながら、僕はタバコに火をつけた。
喉をチリチリと刺激するニコチンの刺激を心地よく味わいながら、僕は笑った。
楽しいからではない、そうではないのだ。
核反応が完全に制御不能になり、モニターには総員退去を命じる表示が出た。
だからどうした、いまさら外に出てももう遅い。
全ての安全システムを完全に破壊し、遮断装置も破壊した。
もう誰も止められないのだ。
38:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/22 08:03:23
②
唯一、政府安全保障室への回線だけを生かしておいた。
今頃、政府は恐慌状態だろう。
僕はそのままウイスキーを取り出し、同志であり、恋人でもある美弥子に飲ませた。
彼女は先ほどの銃撃戦で腹を撃ち抜かれ、間もなく死ぬ。
既に顔色は真っ青で、目線も虚ろだ。
光を失った瞳で僕を見上げ、美弥子は力なく微笑んだ。
美弥子もまた、分かっているのだ。
これから始まる、素敵なひと時を。
だから愛する女の死を目の前にしても、悲しみは出てこない。
むしろ僕は幸せだと、そう感じている。
どっちにせよ僕だって同じだ。
あと30分もあれば、僕も彼女とともに、この世から消滅するのだ。
ほんのちょっとの時間差に過ぎない。
僕らがたどり着く先は、同じだ。
それは数百万人の人間たちとともに。
美弥子が事切れるのを見た僕は、そのウイスキーボトルに口を付けた。
彼女の口紅が、ウイスキーボトルの壜口に僅かに付着している。
何度も唇を重ね、何度も僕のペニスを愛撫してくれた美弥子の唇の、最後の痕跡だ。
僕はそのボトルの口に、美弥子との最後の口づけを交わした。
そのまま中身を思い切り煽った。
焼けるような刺激が喉に流入する。
僕は少しむせながらも、その火傷しそうな琥珀色の液体を胃袋に流し込んだ。
刺激で少し涙目になったまま、五月蝿く警報を鳴らすモニターに向かって乾杯と一言。
もう終わりだ。
最高だ。
どうやら施設内に特殊部隊員たちが突入したようだ。
決死の覚悟の彼らの勇気に、心からの経緯を表したい。
遠くからだが銃声が聞こえる。
サブマシンガンではなく、明らかに攻撃用のカービン銃の音だ。
甲高いその銃声は、ここが核施設であることを忘れているようだ。
どちらにせよ、もうそんなこと言ってられないのだけど。
制圧ではなく殲滅、その上で核施設の運転停止。
おそらく彼らはその積もりだ、危険を承知の上で。
39:名無しちゃん…電波届いた?
09/01/22 08:04:04
③
受けて立とう、僕はそう呟きながら、テーブルの上にあるサブマシンガンを手に取った。
すぐ傍に転がる美弥子の死体から、サブマシンガンの予備弾倉と手榴弾を取る。
これが最後の戦いかもしれない。
もしかしたら僕は、盛大な花火が炸裂する、その瞬間を見られないのかもしれない。
それが少し残念に思えた。
その瞬間を体で感じて、この世界から消滅したかったのだから。
まあいい。
携帯無線機から、リーダーの村上が呼びかける声がする。
施設管制室に向かう防衛線が危険である、と彼は僕に怒鳴っている。
直後、その無線機のスピーカーから村上の絶叫が響いた。
容赦のない銃声とともに。
まもなく敵が、ここにも来る。
もう遅いのに。
もう停められないのに。
管制室の廊下で同志達が撃ちあいをしている。
その銃声を心地よく聞きながら、僕はモニター画面を見た。
炉心の融解を告げるメッセージか表示された。
これで決まり、間もなく大爆発が起こる。
もう終わりだ。
僕は再び外部カメラに映像を切り替え、外の光景を映し出すモニター画面を見た。
雨に打たれながら、装甲車や軍用車、完全武装の兵士たちが佇むその光景。
僕らの築いた防衛線を、必死になって突破しようと励む、報国の精兵たちだ。
素晴らしき勇者である彼らこそ、この偉大なる場所で共に死ぬに相応しい、僕はそう思った。
直後、凄まじい光と熱線が僕を包み、その一瞬で僕はこの世から消滅した。
最初に放たれた大量の中性子線で、おそらくこの地域数百メートルの人間は即死する。
おそらく僕はこの瞬間、死んだ。
殆ど間をおかずに放たれる、強力な放射能が、数十秒にわたり辺りを焼き払う。
さらに巨大なエネルギーが一気に放たれ、この地域は形ある者全てが破壊し尽くされる。
ああ、なんと素晴らしい。
最後に、きのこ雲によって巻き上げられた大気が、空に雲を作り出す。
そこから大量の放射性物質を含有した黒い雨が降り注ぎ、大地を穢してゆく。
僕もその雨粒の一つとなって、永遠にこの大地を穢してゆくつもりだ。
それが僕の最後の希望だ。 (了)