10/06/08 23:41:03 SkzdG+DU0
ベイヤーセンサーの配置は、このようになっている
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中央のBセンサーの値は、少なくとも周辺の8画素で共有されるけど、これは2つのことを意味する
一つは、一つの値を9画素以上で共有するわけだから、それだけ像がぼやけるということ。
結果として、ベイヤーにおいては、赤系と青系の解像度が極端に低くなる
URLリンク(www.dpreview.com)
もう一つは、ノイズの問題。中央のBセンサーは、そこに入射するB成分がその画素だけにピンポイントで
入射している高周波のB成分なのか、それとも周辺画素にまで広がった低周波のB成分なのかを識別できない
結果として、Bセンサーの値は、(補間が何の矛盾もなくバッチリうまくいく仮想的な値を「真の値」と
するなら)その「真の値」との間に必ず誤差(ノイズ)を生じる
当然のことながら、この誤差も周辺8画素で共有されるから、ノイズは低周波化する
しかし、人間の目は低周波に敏感にできている(JPEGはこの性質を利用している)から、このノイズが
大きかった場合、ベイヤーではしばしば「偽色」としてその異常が視覚的に認識されることになる
最近のベイヤーは、この偽色を目立たなくするために、さらに周辺数十画素のデータを参照し、ローパス類似の
処理でもってこの9画素程度のノイズ(人間の目が識別できるという意味では低周波ノイズ、1000万画素
全体からみれば高周波ノイズw)を除去している(つまりノイズをナメてのっぺりさせている)
ここまで見てきたようにベイヤーには、本来であればはっきりくっきり写る要素はない
にもかかわらず、最近の機種では等倍での鑑賞に耐えられるようにできている
この乖離を埋めるロジックは何か?
それは補間計算の過程ですでにシャープネス類似の処理が施されているということではないのか
ここで粘着してる人も、このあたりのことを一度じっくり考えてみた方がいいと思う