09/09/05 20:15:34 dHu/1w9e0
インクジェットでレンチキュラープリント自作してみた。
シートの重ね合わせが恐ろしくシビア。
見るときの頭の位置や距離もシビア。
それらが決まっても、KGサイズの全面を一度に立体視することはできない。
でも、うまく見える範囲の立体感はとても自然で書割り感無し。
画質はともかく、立体感は W1 の背面液晶より良いかもしれない。
この立体感を見ていると、やっぱりフジの3Dプリントの酷さはレンチキュラーのせいではなく、
6コマに補間合成するやり方に問題があるのだろうと思う。
大方、視差情報で得た奥行きを元に作った3次元モデルに、
合成した画像をテクスチャとして貼り付ける、といったレベルのお粗末な処理をしているんじゃないのか。
レンチキュラープリントは、見る角度によって右目用と左目用の画像が切り替わるのがミソだけど、
2コマで作るとその切り替わる境目が1箇所しか無いため、セッティングがシビアで実用にならないのだと思った。
右目と左目がその境界をまたぐ位置からじゃないと立体視できないし、
その位置も、プリントの左端と右端では異なるために、画像全体を立体視で一望することができない。
プリントのピッチを微調整することで、境界を焦点のように1箇所に集中させることは可能と思われるが、
それでもその焦点に正確に頭を置かないと立体視できないのだから、根本的な解決にはならないだろう。
4コマや6コマ必要というのは、この画像の切り替わる境界を増やすことで、
どこに頭を置いても、その境界のどれか1本を必ずまたぐ仕組みにしていると思われる。
しかし、どの境界をまたぐかは頭の位置によって異なるし、画像の左右端でも異なり、
たまたま目の位置に境界が来る箇所では、2コマが混ざって見えてしまう、
その辺りが、全体として立体的に見えつつも、どうしても不自然に見える理由の一端だろう。
もっとも、フジの3Dプリントはそれ以前の問題だが。
片方のコマでは物陰に隠れて見えなくなる部分、つまり見る角度によっては消えなければならない箇所が
どの角度で見ても消えない、といった捏造を見せられては、もはや写「真」とすら呼べない。