10/02/03 01:09:24
お弁当袋が気に入ったんじゃないんです。あなたの作ったものが気に入ったのです。
いや違う、その中に入っているお弁当の中身こそが、気に入ったのかもしれません。
その袋に入れれば、あら不思議、見てくれの悪い手弁当が
ふたを開けたとたんの豪華絢爛の光の輝きに満ち溢れたのです。
冷や飯のしけたご飯のシャリも立ち、つぶれたような玉子焼きが伊達巻に早代わり。
しなびたトンかつの肉から、血がしたたり、
なんと、魚がぴーんと、そり返り、今にも、空を泳ぎそうではありませんか。
そのうえで、
「また作ってね」などと、ハンクラに対する最高のサービスも忘れてはおらなかった。
栄誉あり名誉あり、いさおしあり、そこで「ああ、また作ってあげようか」と、こうなるわけなんですよ。