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【和歌山】射撃場に5億5000万円の予算案可決 需要未知数で運営に懸念の声も
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県、射撃場に5億5000万円 予算案可決 需要未知数、運営に懸念の声も
9月県議会は29日、湯浅町山田に5億5000万円をかけて、
クレー射撃場(敷地面積約40ヘクタール)を建設する一般会計
補正予算案を可決した。
県は2015年度に開かれる和歌山国体のクレー射撃場や猟友会員の
射撃訓練場として活用する予定だが、需要や運営の収支見通しは
立っておらず、一部県議から「見切り発車だ。経営が頓挫するのでは」
と懸念の声が上がっている。
射撃施設はトラップ射撃場1面とスキート射撃場1面などを備え、日本
クレー射撃協会の公認も受けられるという。県は、和歌山に国体会場
に使える規模の射撃場がないうえ、狩猟中の死傷事故が続発している
ことから、鳥獣捕獲者が射撃訓練できる施設が必要と説明する。
昨年12月、県クレー射撃協会や県ライフル射撃協会などが、県に射撃
場設置の要望書を提出。6月に国が景気対策として、射撃訓練施設の
建設に補助金を出すことを決めたことなどから、県は建設の方針を
固めた。敷地は、湯浅町から町開発公社の土地を提供してもらうという。
県は今年度中に射撃場の設計を行い早期完成を目指すが、年間運営費
については「設計や運営方法が決まらないので算出できない」としている。
さらに施設の需要についても未知数で、年間、どれだけの射撃大会が
開催されるかは分からないという。
県クレー射撃協会長の井出益弘県議は「現在計画している施設の規模
では、ブロック大会や全国大会の開催は難しく、赤字になる恐れがある」と話す。
29日の本会議では、共産党県議団が「環境面や建設予算などについて、
課題が多々生じてくる」と反対討論したが、補正予算案は賛成多数で可決。
同党の県議は「赤字になって運営が投げ出されたらどうするのか」と
心配する。
9月県議会は29日、クレー射撃場建設費のほか、2億9800万円の電動
折りたたみ式柔道畳の購入費用を含む、193億3300万円増額の一般
会計補正予算案など21議案を可決、同意し閉会した。
(2009年9月30日 読売新聞)
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