08/03/01 19:16:51
近代金貨は書画、骨董と同じく、歴史的価値、芸術的価値を
求めるものなのだ。
地金の価値で考えるのはナンセンス。
クルーガーランドやメープルリーフとは全く意味合いが違う。
絵画にカンバスと絵の具の価値しか見いださない人は
いないだろう。
焼き物に土やうわぐすりの価値しか見いださない人も
いないだろう。
今回、財務省が放出金貨を差別化したのは時代の呼応に
よるものだ。
昭和57年の放出の時には、そこまでの技術はなかった。
アメリカのスラブの技術も一般的ではなかった。
コインのスラブ化は今後日本でも普及していくだろう。
旧大蔵省の最後の放出品である近代金貨はいろいろな奇跡が
重なって、最高のプレゼンテーションとなった。
IDナンバーとカタログの写真の照合からスラブまでも含めた
偽造も不可能である。
これほどの真贋の保証は未だかつてなかった。
今後、その真贋鑑定の究極の優位性が徐々に理解され、財務省放出
金貨の価値はじわじわと上がっていくだろう。