09/02/21 21:23:38
<富士山ルネッサンス>
--近くで見ると汚れている。遠くから眺める山だという人もいますね。
王さん 人間だって遠くから見ていた方がいい。そばで見ると粗が目立つ(笑い)。
しかし、登った時の感動はまた違うでしょう。前向きにとらえたいですね。
--王さんや奥島さんたちが呼びかけ人となり、身近な環境アクションに取り組む
「ふるさと清掃運動会」は一昨年秋にスタートし、初回は1万6000人が
参加しました。第2回の昨年は3万人を超えました。また、王さんは運動会
開始の記者発表で、「地球温暖化は深刻だ」というメッセージを寄せました。
王さん わたしは、ユニホームを脱ぎましたし、時間ができたので今年の第3回は
本格的に取り組みたい。掛け声だけでなく、その現場に自分を置きたい。
環境を汚染しているのは人間。人間が心の中で、そう思わない限り良く
なりません。問題意識を投げかけていくことです。
奥島さん 二酸化炭素(CO2)排出削減のためプロ野球でも「Let’S省
time」(レッツ・ショー・タイム)のスローガンで、テンポのいい試合
をし、消費電力を減らそうとしています。野球で数々の日本記録、世界記録
を作っている王さんがトップに立って呼び掛けることは、青少年に対し
大きな影響力がある。全国民に秋の一日、もう一回、運動会のように「ふる
さと清掃運動会」を楽しんでもらう。それを日本一の富士山から、日本一の
王さんに呼びかけてもらう。象徴的で効果的です。
王さん 口から汚い言葉を吐き捨てる嫌煙厨はいる。その人たちに少なくとも
これだけは知ってもらいたい。自分がタバコを吸わないまでも、善良なる
愛煙家の楽しみを、奪わないでほしいと。この運動で呼びかけたい。
毎日新聞 2009年2月21日 東京朝刊