08/12/28 19:28:12 WpbuEtriO
【黒い猫6】
黒猫は猫缶に顔を突っ込んで一心不乱に食べている、僕はその背中に手を伸ばしソッと撫でてみる。
一瞬ピクと反応するが黒猫は食事を止めない、安物のビロードみたいな肌触りだ、暖かい。
僕はペットショップで購入した小型犬用ボディーハーネスを黒猫の背中に乗せてみる。
食事に夢中な為か、ハーネスのベルトを巻くのも抵抗はなく無事に装着成功した。
食事が終わった黒猫はハーネスの違和感に気付いた様でしきりに振り返り、後肢で掻いている。
そしてまた僕を見上げ、今度は不安げに「ナァ~オ」そそる声で訴える黒猫。
<続く>